小さな主と神様の戯れ第1巻～出会い編～【刀剣乱舞】 (ページ4)

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第3話新たな審神者の過去ページ4

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離れに着き中に入ると、桜雪は部屋の隅っこで体を丸めて震え縮こまってしまった。

部屋の真ん中では薬研とこんのすけが向き合っている。

薬研「それで、こんのすけ。改めて聞くが、あの審神者が俺っち達と同じ境遇ってどういう事だ？」

こん「はい。薬研様を信じて、全てお話し致します。審神者様の、桜雪様に何があったのかを…

桜雪様はごく普通の家庭に生まれました。…………………………」

そして、こんのすけは桜雪が審神者になる前一体何があったのかを全て話した。

父親は桜雪が生まれる前に亡くなったが、ごく普通の家庭に生まれ、女手一つで母親が愛情を沢山注いで育てていた事。

その母親が桜雪が1歳過ぎの時に病死した事。

その後親戚に引き取られたが、目の色が不気味だからと暴言・暴力の虐待を受けていた事。
それがきっかけで極度の人見知り、人間不信寸前までになってしまっている事。

その親戚に捨てられるも同然に時の政府に差し出された事。

こん「……………これが、桜雪様の過去です。」
薬研「そんな…事が…

こんのすけ。確か審神者の名は桜雪と言ったな？」
こん「はい。」

薬研は立ち上がり、桜雪の元へ行く。
こん「薬研様！何を？」
桜雪「ﾋｯ！うぅ…ごめんなしゃい…きもちわるくちぇ…ごめんなしゃい…やくちゃちゃじゅで…ごめんなしゃい…ごめんなしゃい…ごめんなしゃい…(ｶﾞｸﾌﾞﾙ」
薬研は桜雪に目線をあわせて桜雪の前に座った。
薬研「桜雪と言ったか？」
桜雪「は、は…い…(ｶﾞｸﾌﾞﾙ」
薬研「さっきはあんたの事情を知らなかったとはいえ、刀を投げ怒鳴ってしまってすまなかった…この通りだ！
今こんのすけからあんたの過去を聞いた。俺っち達を救ってくれると言うのなら、あんたを大将と呼ばせてくれないか？」
桜雪「………こんちゃん…こわいの…ない…？」
こん「はい！怖い事はありません！」
桜雪「………いちゃいいちゃい…ない？」
こん「はい！痛い事もありません！」
桜雪「……この、かみしゃま、しんじちぇも…いい？」
こん「！？はい！信じても大丈夫です！」

桜雪「……………かみしゃま、おなまえ、おちえて？」
薬研「！！俺っち、薬研藤四郎だ。薬研って呼んでくれ！」
桜雪「ﾊﾟｧ)やげん！やげん！やげん！！
よろちくね！(ﾆｺﾆｺ」
薬研「あぁ！よろしく頼むぜ！初めて笑ってくれたな…なぁ、大将。」
桜雪「たいちょー？こんちゃん、たいちょーっちぇなーに？」

(ごめんなさい文字数が)