小さな主と神様の戯れ第1巻～出会い編～【刀剣乱舞】 (ページ3)

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第2話拒否する神様と助けたい狐ページ3

？？side

今日、新しい審神者が来ると聞いて、門の前で俺っちは追い返す準備をしていた。
門が開いて刀を投げた後に気づいたのは小さな幼子だった。新しい審神者ってこの幼子か？

こん「薬研様！こちらの方が新しい審神者様でございます…」

まさか本当に新しい審神者とはな…しかも幼子…
まあいい。幼子だろうと俺っち達は人間を二度と信用しねぇ。

だが、幼子は殺せない。まだ7つ、いや、5つにも満たないように見える。人の子は7つまでは神の子だからな。

薬研「審神者はいらない。幼子は殺せない。だから立ち去れ…」
こん「それは出来ません！これ以上、この本丸の審神者受け入れ拒否が続くと刀解、本丸解体となってしまいます！」
薬研「政府も無茶苦茶だな。俺っち達の事を放置しておいて、新しい審神者の基準も適当で、審神者を拒否すれば刀解だ？ふざけるな…」
こん「それは本当に申し訳ありません！！ここ最近でブラック本丸が増加し、時の政府も対処が追いつかず…」
薬研「別にこんのすけのせいじゃないだろ。それでも審神者は、人間は、もう信じれないんだ。」

こん「今度こそ！今度はこの桜雪様が救ってくださいます！この本丸と同じ境遇にあった桜雪様ならこの本丸をきっと救ってくださいます！わたくしは信じます！そして薬研様も感じるはずです、桜雪様の霊力を」

薬研「……おい、審神者。お前に俺っち達が救えるのか？」
桜雪「あ、あの、えと、あの、うぅ…(ｶﾞｸﾌﾞﾙ」
こん「…あの、薬研様…大変申し上げにくいのですが……恐らく、先程の飛んできた刀と怒鳴り声に怯えてしまわれているかと……」
薬研「そういえば、こんのすけ、さっき「こいつが俺っち達と同じ境遇だ」って言ったな？ありゃ、どういう意味だ？」
こん「……話が長くなりますがよろしいですか？」
薬研「なら離れに行くぞ。」

こん「桜雪様？大丈夫でございますか？これから離れに行きますが、動けますか？」
桜雪「うぅ…こわい…こんちゃん…いっちょ？(ｶﾞｸﾌﾞﾙ」
こん「はい！もちろん一緒でございます！」
桜雪「……………じゃあ、いく。(ｶﾞｸﾌﾞﾙ」

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No side

桜雪はやっと歩き出し、本丸の門をくぐった。
離れまでの道中、草木は枯れ果て、池の水は黒く、建物はボロボロ、空は分厚い黒い雲が覆っていて光なんて入らない、そんな道中だった…