耳責めしないと出られない部屋◇善逸 ページ5
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〈耳責めすべし〉
「み、みみみ耳責めッ!?していいのッ?!」
今度は善逸か、とAは思ったが流石にもう耳責めされるのは嫌だ。
『わ、私がやる!』
色々思い出して顔を真っ赤にさせたAが自らやる側を立候補した。
「えぇ!?Aちゃんが俺にしてくれるの?!」
こくこくと頷くAに善逸は一瞬「それでも嬉しいけど」と気持ち悪い顔をするが、何を思ったのかぶんぶんと首を横に振った。
「やっぱりだめ!俺がやる!」
『え、なんでっ?!』
「俺が耳敏感なの知ってるでしょ!」
確かに善逸は耳が良い。耳が敏感なのは本当なのだろう。
Aが仕方なく『わかったよ…』と折れると、善逸がにこにこしてその場に正座した。
「ほら、座って」
膝の上に座れという意味だろう。
Aが大人しくちょこん、と善逸にのっかると善逸は満足そうに「へへへ」と漏らす。
「Aちゃんの音、すっごく近くで聴こえる」
『…ん、耳元で喋らないで…』
「はは、耳責めなんだからしょうがないでしょ。…いくよ」
『…んん』
善逸がぱくっとAの耳を口に入れた。
耳全体が生暖かくなる。
『うっ…』
左耳に善逸の舌が入ってくる。
善逸の片腕はAの腹に回されていて逃れられない。
そしてもう片方の手ではAの顔を抑えながら親指でAの右の耳たぶを弄んでいる。
『んっ…や…』
「…」
我慢、我慢、とAは目を瞑るが時折眉が歪められて逆に色っぽい。
「…Aちゃん、今すごい音してるよ」
『んう…っ…』
きっと心臓の鼓動の音だろう。
善逸に言われたことでAは恥じらいを感じ、更に鼓動が早くなった。
「あ、また早くなった」
『言わなくていいか、ら…っひゃあ!!』
突然耳の裏を指でなぞられてびくっと反応した。
「…もしかして耳の裏弱いの?」
『…』
Aが黙っていると善逸がまた耳の裏を触る。
『っ〜〜!!』
「(かわいい…)」
ガチャ、と扉の開く音がした。
「…え」
『はい終わり!!』
「えええ〜!!早くない!?」
『早くない!』
瞬時に善逸から離れたAとは対照的に明らかに残念がる善逸。
『ほら扉開いたんだから行くよ!』
「ちぇ〜」
善逸は渋々立ち上がってAと部屋を出ていった。
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mo - この夢小説大好きです!!!! (2020年1月4日 13時) (レス) id: 6d81f54855 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いずる | 作成日時:2019年9月15日 21時