皆といろいろ【鬼滅の刃】 (ページ1)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:16,856 hit

接吻しないと出られない部屋 ◇炭治郎ページ1

目が覚めると炭治郎と赤い扉のある狭い部屋に居た。

｢この扉開かないぞッ!!｣

扉はどれだけ炭治郎が頭突いても開かなかった。

『炭治郎、あんまりやると頭痛くなっちゃうよ？』

Aが炭治郎を気にかけておでこに触れた。

｢(ち、近い…)

あ、なんか書いてある！｣

扉の横に紙が貼り付けてあり、そこには

〈接吻すべし〉と書かれていた。

『せ、接吻…？すれば出られるのかな…』

｢よ、嫁入り前の女の子になんてことさせるんだ!!｣

『炭治郎…ここから出られるなら、私全然気にしないから！』

｢A…｣

炭治郎がAと顔がつきそうな距離まで来るとAの匂いがした。

優しい、大好きな匂いだ。

『た…炭治郎、あんまり見ないで…』

｢ああ、すまん…｣

ほんのり頬が赤くなっているAがあんまりにも可愛いのでつい見つめてしまう。

『(は、恥ずかしい…)』

｢Aっ!?｣

炭治郎にじっと見つめられていたたまれなくなったAは、炭治郎の首に腕を回してめいっぱい背伸びをすると、

ちゅ、

｢…っ!｣

炭治郎のおでこに接吻をした。

『せ、接吻なら、どこでもいいんだよね…？』

Aは顔を真っ赤にしながら炭治郎から素早く離れた。

『あ！扉あいてる!行くよ、炭治郎!!』

｢(かわいかった…)｣

炭治郎はしばらくその場で悶えていた。

.