122 健人side ページ22
健人side
日課になったAとの電話。
顔が見えないからか、会って話していた時よりも
素直に言葉が出てくるようになったA。
なんとなく壁が薄れてきている気がするのは
嬉しいけれど
あまりに唐突に可愛らしいことをさらりというので
こちらも自然に振る舞うのに精一杯になる。
健「お姉さんはどう？」
少しでも話していたくて
何気なくそんなことを聞く。
貴「もう安定期にも入って、
前よりかはだいぶ落ち着きました。
まだ完全ではないらしいんですけど。」
健「そっか。少しずつでも良くなっていってるなら良かった。」
貴「はい。
あの、それから、ずっと言おうか迷ってたんですけど。」
少し低い、真面目なトーンで話し始める
健「どうした？」
貴「健人さんに少し、お願いしたいことがあって。」
健「なんなりと。」
貴「あの、、勝利に、」
健「勝利？」
まさかA自身の口から勝利の名前が出てくると思わなかった。
貴「はい、勝利に、あの時はごめん、どんな形であれ、教えてくれてありがとう。って。
あと、松島くんにも、私なんかと関わってくれてありがとう。と伝えて欲しいです。」
きっと、最後の日の喧嘩のことだろう。
健「自分の中で解決できた？」
貴「はい。時間かかりましたしマリくんや姉がいなければ一生分からなかったですけど。」
健「良いことだと思うよ。
俺から直接伝えて大丈夫？
俺とAが連絡取り合ってることバレるけど。」
貴「あ、そういえばそうですよね、
でも今更私のことなんて、、」
健「そんなことないよ。
今でも海ちゃんたちは心配してる。」
連絡していることを隠している俺が言うのもおかしいけど。
貴「そんな、、、嘘ですよ。」
Aが動揺するのを分かってて言った。
健「毎日毎日。Aからの連絡を待っている。」
海ちゃんたちは本当に毎日、俺の元に来る。
風磨も
Aがいなくなってからも毎日欠かさず
放課後
もう来ることはないと知っていながら
Aの迎えに来る。
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arry(プロフ) - mさん» この作品の為に貴重なお時間を割いて読んでいただき、また本当に嬉しい感想をありがとうございます。凄く励みになります！これからも精進して参りますので、宜しくお願いします。本当にありがとうございます。 (2020年6月4日 22時) (
レス) id: 8aa1122b4b (このIDを非表示/違反報告)
m - 一気読みしてしまい、さらに泣いてしまいました。コロナウイルスが流行っていて気温も暑くなっているのでお身体に気を付けてください!更新待ってます!! (2020年6月4日 17時) (レス) id: 27114867a8 (このIDを非表示/違反報告)
arry(プロフ) - なさん» はじめまして。物凄く嬉しいお言葉ありがとうございます！出来るだけ絶やさず更新していきますのでこれからもどうぞ、宜しくお願いしますm(_ _)m (2020年4月2日 9時) (レス) id: 8aa1122b4b (このIDを非表示/違反報告)
な - 素敵な作品なのでこれからも楽しく読ませていただきます！！ (2020年4月2日 3時) (レス) id: 82d773dce6 (このIDを非表示/違反報告)
arry(プロフ) - komarinaさん» コメントありがとうございます！こんなにお待たせしてしまって本当にすみませんでした、、。待ち続けてくださって嬉しいです！ありがとうございます！絶対に最後まで続ける予定なのでどうかこれからもよろしくお願いします。 (2020年2月22日 9時) (レス) id: 8aa1122b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：arry | 作成日時：2020年2月22日 0時
