impossible things 4th 【Kento.N,Fuma.K】

120 ページ20

貴女side





貴「今日ねーちゃんどうだった？」






のあたちがお風呂に入ってる間に話す。







マリ「今日は大変だった。
あんまり辛そうで、表情もしんどそうだったから
のあたちは病室に入れられなかった。」






貴「まだ体調に波があるのかぁ。」







マリ「最初に比べたら元気な日は凄く増えてってはいるんだよ？」






貴「お見舞いに行く日も考えた方がいいのかな。」






マリ「それなんだけど、今日れなにすっごく怒られた。」





貴「え、マリくん何かやらかしたの？」






マリ「僕が
『今日は来ない方が良かったよね、負担になっちゃうよね。ごめんね。』って言ったら
『謝らないでよ！』って。『そんなんだったらもう来なくていい』って言われて、、。」







貴「ねーちゃんがそんなに怒るなんて珍しいね。」







自分に完全に無関係な話ではないと思った。








なんとなく、自分にも身に覚えのある話だ。








最後に勝利と喧嘩した、松島くんのことみたいだと。









マリ「最初はなんでそんなに怒ってるのかよくわからなくて、」








マリ「『なんでそんなに怒ってるの？』ってはっきり聞いたんだ。」








貴「ちゃんとそう聞けるマリくんが偉いよ。」








私は怯んだから。







松島くんに謝ったことを勝利に咎められたことが






理解できなくて。






あの時の勝利が怖くて。







結局解決できなかった。







マリ「れなね、

『マリが負担になってるかどうかなんて私が決めることだし、もし仮に負担だったとしても私言うよね？

私はマリが毎日毎日のあもふあも連れて
私のために来てくれてることが嬉しいし、
その時間が一番の楽しみなんだよ。』って。」



マリ「『その楽しみを否定しないで。』って

泣きそうな顔で言われてハッとした。」






その言葉を聞いて私もハッとした。







勝利が言いたかったことは






私が松島くんにしたこたは







こう言うことだったんだ。






マリ「ごめんなさいって謝ることって大事だけど、

それが自分勝手なものだったら

それは感情の押し付けでしかないんだって。

怒られちゃったよ、って、、Aちゃん？」




強張る私の表情に驚くマリくん。





貴「マリくんどうしよう.....わたし、、」







最低だ。







私なんかとあんなに楽しそうに接してくれていた松島くんにそんな仕打ちみたいなこと、、。








貴「松島くん、」

121 貴女side→←119 貴女side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す