温室娘と貴公子さん (ページ9)

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ヒノアラシの師匠ページ9

ヒノアラシside

ポケモンセンターのお庭に僕たちを出したシュウくんとAちゃんは買い出しに行ってしまった。

それを見送った後エーフィさんはあっという間にシュウくんのポケモンたちと仲良くなった。
僕より強くて、色んなことを知っているエーフィさん。

凄いなぁ……と眺めていると

「ﾌﾗｰｲ?(どうしたの？)」

僕なんかより大きくてカッコいいポケモンが話しかけてくれた。

「ﾋﾉ…(僕…)」

それに比べて僕は小さいし、まだまだバトルだってできない。

「ｴﾌｨ?ｴｰﾌｨ、ｴﾌｨﾌｨ(だから？だったら、強くなればいいのよ)」

僕たちの様子を心配してこっちに来てくれたエーフィさんは当たり前のようにそう語った。

「ﾋﾉﾉﾋﾉﾋｰﾉ?(僕は炎タイプの技は何も使えないんだよ？)」

エーフィさんに炎タイプの技を教えて欲しいって頼んだけど、私は使えないって断られたんだ。
どうしたらいいんだろう……俯くとロゼリアさんがやって来た。

僕を心配したシュウさんのポケモンもみんな周りに集まっている。みんなカッコよくて強そうだ。

「ﾛｾﾞﾛ。ﾛｾﾞﾘｨﾛｰｾﾞ!ﾛｾﾞﾛｰｾﾞﾛｯｾﾞ(大丈夫。フライゴンがかえんほうしゃを教えてあげる！私たちも練習付き合うわよ)」

「ﾋﾉ?(本当？)」

顔を上げればフライゴンさんが任せてよ、と頷いた。