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それは、本当に急だった。






「え・・・、これ・・・」

「・・・やっぱそうだったの、?」

「でもさ・・・阿部くんたちとか、目黒さんって・・・」







明日を本番に控え、衣装づくりも終盤に差し掛かりみんなで休憩をしていた時のこと

急に同じ衣装係の子たちが、スマホを見てひそひそと話しだした。


別にそこまでは何も気に留めていなかったけど私とあべちゃんの名前が出たときに明らかにおかしいとに気付いた




それは舘と翔太にも聞こえたらしい





nb「阿部とAがなんだって?」





眉間にしわを寄せながらそう聞く翔太と、いつも以上に鋭い目線を送る舘に
その子たちはおずおずとスマホの画面をこちらに見せてきた









『え、これ・・・・・・』


nb「涼太とA、?

いや、俺たちもみんないる、、」


dt「ってかさ、誰?こんなあることないこと書いたの。」








スマホに映っていたのは

大きく舘に頭をポンポンされている私の写真があって、その周りにそれよりもちょっと小さめに阿部くんと一緒に帰っているときの写真や、ふっかたちと遊んでいるときの写真、蓮とラウの写真まであった。



まるで週刊誌のスキャンダルのような構成の写真とともに、

少しスクロールすると



「目黒A8股!!!!
噂はやはり本当だった??」



という見出しと共に、全く事実でないことがつらつらと書かれていた





衣装の子たちに聞くと、学校で個人に与えられている専用のメールアドレスにその記事へとつながるリンクが一斉送信されて来たらしい。




前までの噂と同じ、、

でも今回はここまで詳しい写真もあって、そして身に覚えのない合成写真まであって



私はその恐怖のあまり、震えるからだを抑えることはできなかった。







一体、誰がここまでしたの、?


リリカしかいない、でもなんでこんなにされなきゃいけない?


私が一体何をしたの?







怖い、怖い、、誰も信じられない






みんな私が汚い人間だと思ってる。

みんなまたこの記事を見て、これを信じて、





また、独りぼっちになる、









『・・・だ、やだやだやだ・・・!!』


dt「A、落ち着いて、!」


『いやああああああ・・・・!』


nb「っ!!阿部呼んでくる!」


dt「お願い!!

A落ち着いて、大丈夫だから。俺たちがいるから」


『・・・やだ、やだやだ、、、、、、』







ここで私は意識を手放した。

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作者名:華子 | 作成日時:2020年7月27日 8時

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