私は《遊んでる》らしい。【阿部亮平】 (ページ19)

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『・・・てなことがあったの』

学校に来てすぐ、昨日の蓮達の言葉にすっかりパニックになって寝れなくなった私の酷い顔を見て

声を掛けてきた舘に我慢できなくなって昨日のことをすべて話した

心なしか少しすっきりしたかも、何て思ってると

舘が一言「やっとか、」とこぼした

『・・・あのー、宮舘さん？』

dt「ん？」

『やっと、とは』

dt「そのまんまの意味だけど、わかんない？

そっか、Aに分かるように言うのは難しいな」

『ふざけてるのか、まじめに言ってるのか分かんないの辞めてよ。

いや、え？舘は私が阿部ちゃんのこと好きだと気づいてたの？』

dt「うん。そっちだけじゃないけどね」

『そっちだけ、？』

時々こうやって舘は何か含みのある言い方をする。

なんとか少ない脳みそをフル回転してみても舘の言いたいことが分からず
降参の意を込めた眼差しを送るも分からないままでいいよと頭をポンポンとするだけだった。

『なんだそれー』

dt「ほら、そろそろ戻ろ。

明後日本番なのに学級委員がサボってちゃダメでしょ？

それに、そろそろ衣装に苦戦してるであろう翔太が拗ねそうだし」

『言えてる笑』

このとき、嫉妬に狂った目で私たちを見ている人物がいたとは夢にも思わなかった。