９８─HC side─ ページ49
────…
だからこそ
仲間達との思い出が
綺麗なものとして、
応援してくれるファンが
居るんだと
理解出来ている内に、
舞台に立つことの
素晴らしさやありがたさを
まだ感じられる内に、
何より、
この２人を拒絶して
しまう前に、
「...韓国に帰りたいです。」
ﾒﾝﾀﾙｹｱ『…うーん、それがあなたにとって最善かもしれませんね。』
...そう、決めた。
そんな俺の話を聞いている２人が
泣いている。
Yd『...それならぼくも辞める。』
『...うん、３人で帰ろう。』
正直、そんな２人の言葉を
嬉しく思ってしまった自分が居て…
“やっぱり家族以上だな”
なんて再確認するけど、
でもそれと同時に罪悪感が
胸を締め付ける。
今、韓国に３人で帰ったとして
どうなる？
事務所に入っている訳でもないし、
先行きの見えない未来が
待ってるだけ。
ここから逃げ出す身勝手で弱い行動に
俺のためなんかに２人を巻き込む
なんて出来ない。
「...それはダメ。２人はデビューして。２人なら絶対出来るから。」
Yd『何言ってるんですか？！僕達は３人で頑張ろうって約束したじゃないですか！そんなヒョンの居ないデビューなんて意味ないじゃないですか！！！』
『ちょ落ち着けユンドンっ！！！』
弟の愛が溢れる言葉が嬉しいのに、
俺の身体は、
動悸が止まらなくなって
過呼吸を引き起こす程に
プレッシャーで押し潰される。
『ヒチョニ！！落ち着け！！大丈夫、大丈夫だからっ！』
Yd『...ヒョンっ、ごめんなさい俺、ヒョンっ、』
『ユンドン悪いけどスタッフ呼んできてくれるか？！』
Yd『う、うんっ！！』
薄い意識の中で、
ヒョンが抱き締めてくれて
“大丈夫、大丈夫、大丈夫…”
そう言ってくれてる声だけは
耳に届いてくる。
ユンドンがスタッフと
メンタルケアの先生を呼びに
行って来てくれて
１度２人は別の部屋に
行かされたのを確認して、
意識を手放した。
そして、
次に俺が意識を取り戻した時…
２人は俺に不安を与えないように
穏やかな口調で言ったんだ。
Yd『...さっきはごめんなさい、ヒョン。』
『…俺達、まだ頑張ってみるよ。』
Yd『..どこに居ても、僕達は家族です。』
「...ありがとう。」
この結果を俺の代わりにヒョンが
スタッフに話をしてくれて、
色々な事情もあるから、
他の練習生にはステージが
終わるまで報告は伏せる事も
理解して貰った上で、
俺は辞退する事が決まった…
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ぽんさん。(プロフ) - ゆゆさん» 感想ありがとうございます！書き始めた当初が辞退後だったので少しでもそこの部分が伝わればいいなと思っておりました。本当、彼らには花道だけを歩んで欲しいものです(泣)引き続きよろしくお願いします♪ (2020年3月26日 0時) (
レス) id: cdea3b5710 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 作者様の、楽しいだけじゃないリアルな描写がとても好きです、、本当に心ないコメントを態々残すような人がいなくなればいいのにな、とか考えちゃいました(泣)夜な夜なご免なさい... (2020年3月2日 3時) (レス) id: e05f589c4d (このIDを非表示/違反報告)
ぽんさん。(プロフ) - みるさん» コメントありがとうございます！しかもこんなに褒めて下さって…(;_;)嬉しいです。そうですね、夢主とヨンフンくんが幸せになれるよう願いながらお話を書いてます。ラストまでお付き合いくださいっ。 (2020年1月3日 2時) (レス) id: cdea3b5710 (このIDを非表示/違反報告)
みる - 素晴らしお話しすぎます…胸が痛いです(;_;) ヨンフンくんと夢主が幸せになれたらいいのに…作者様天才です。もっと評価されるべきです…更新めちゃくちゃ楽しみにしてます！！ (2020年1月1日 16時) (レス) id: e856cc79b4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんさん。(プロフ) - Mioさん» わぁ！コメントありがとうございます！ヒチョとの絡み、お話の参考にさせていただきます！！ありがとうございます (2019年12月24日 22時) (レス) id: cdea3b5710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽん | 作成日時：2019年12月24日 17時
