〈ツイステ〉 ねじれた世界の御伽噺 第十一幕

第四章 159＿ユールの支度に ページ10

(ここからかなりオリジナルです)
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ジャミル「そろそろ陽が熱くなる。寮へ戻るぞ」
カリム「そうだな！続きは寮で！」
ジャミル「まだやるのか！？」



カリム先輩の言葉に驚き、怒鳴っているジャミル先輩。
本当に素直になったな……。


ふと、オアシスから雫が一滴浮かび、そこからウィンディーネが現れた。



ウィン【変わりない？】

『え？あぁ、毒のこと？大丈夫だったよ、独じゃなかったし』

ウィン【………ならいいんだけど】

『これから寮に戻るけど、ウィンディーネも行く？』

ウィン【…………私は、良いわ】



じゃあね、と頭を撫でて、ウィンディーネは水の中へ戻った。
どうしちゃったんだろう…？




カリム「A〜！寮へ戻ろうぜ！」

グリム「寮でもごちそう食うんだゾ！」

『まだ食べるの？…でも、そろそろオンボロ寮へ帰らないと…ユールの支度もあるし』

ジャミル「そういえば、ユール・ゴートが伝えに来ていたな…」


エース「ユールって…何？」
デュース「支度と言っているが…？」


アズール「ユールは冬至祭の呼び名ですよ。まあ分かりやすく言えば、クリスマスの事です」

ジャミル「ユール当日にはユール・ゴートのヤギにひかれたトールが現れるという。

あと、ヤドリギなどの飾りを家や玄関に飾ったり、ユール・ログの火をともさないといけないんだ」

デュース「へぇ、そんな風習が‥」


フロイド「でもさ、ユール・ログってやつめっちゃ長くなかった？」

ジェイド「12月25日から1月6日までの12日間ありますね。
その間に、ログをともし続けないといけないので、案外大変と言われていますが…

ブッシュドノエルを作るという風習でもいいとされています」


エース「急にハードル下がったな…」


カリム「なら俺も手伝う！俺達の問題に巻き込んじまったし」

ジャミル「おい、カリム、何を…」

カリム「だってそうだろ？
寮生達は今日、帰省させて支度が済んだら俺達も帰ればいいじゃないか」

ジャミル「それは…そうだが……いやまぁ、巻き込んだのは俺の責任でもある。手伝おう」

『あ、ありがとうございます』



正直人手は助かる。
ヤドリギだったり、ヒイラギを用意するのは1人と1匹じゃ骨だからな。




カリム「んじゃ決まり！ほら帰ろうぜ！」

グリム「でも御馳走食べてからだゾ！」

『はいはい』

第四章 160＿押し寄せる絶望　ジャミルSIDE（注意）→←第四章 158＿最高のホリデーに

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