Inside story_00 ページ38
ソーマside
Aが意識不明の状態から2日経った夜のことだ。
ソーマ「……自分の部屋で寝ろよ」
Aが眠るベッドの枕元にはグリ坊が猫のように丸まって寝ており、
エースやデュースという少年たちは、ベッドを枕に座った状態で突っ伏している。
3つあるうちの2つのソファにはオクタヴィネル寮の双子とタコ坊や。
そしてもう1つにはアルアジームの坊ちゃん。
そんな坊ちゃんの近くにある椅子にはバイパーの小僧が座ったまま寝ている。
そんなに心配かよ…と呟きつつ、魔法でシーツを作り出し、眠る彼らにかけてやる。
余り足音を立てないように眠るAに近付き、前髪を払う。
ソーマ「2日で目覚めると思っていたが……」
影の猛攻が中枢まで来ていたからか…。
それとも、バイパーの小僧との戦いでの疲労か、
または腕輪のせいか…。
まぁ、息遣いも安定しているし、明日には目が覚める…筈だ。
そうじゃないと俺がコイツ等から殺されるからな。
(ブーッ、ブーッ)
ふと、グリ坊が充電していたスマホが音を鳴らす。
誰かからの電話の様だ……相手は…て、クロウリーじゃねぇか。
チラリとA達を見る。
ガキ共を起こしたら悪いし‥丁度伝えたい事があるし俺が出るか。
スマホを片手に、部屋を出て、廊下を歩きながら、電話に出る。
ソーマ「もしも『Aくんー!!?あの留守電話はどういう事ですか!!?と、というかスカラビアの問題って一体―!!?』煩ぇよ」
出て早々聞こえてきたクロウリーの声にスマホを耳から遠ざける。
何でこんなビビッてんだ?
ソーマ「煩ぇよ、クロウリー。鼓膜ぶっ潰す気か」
クロウリー『煩ぇって…ん?Aくんの声にしては低すぎる気が…』
ソーマ「久しぶりだな、クロウリー。俺だ、ソーマだ。
俺の事を覚えているか?」
名前を告げた途端、ギャアギャアと喧しかった声が止まり、沈黙が続く。
まさか電源切れたか?と思って遠ざけていたスマホを耳に当てた時…。
クロウリー『はぁあああ!!!!!?』
ソーマ「うわっ!?」
余りのバカでかい声に本当に鼓膜が……っ。
あとで治癒魔法をかけておこう。
もういつ大声出すか分からねぇから、スマホは耳を遠ざけて話す事にした。
…いや、魔法使えるんだし、防衛魔法を耳に張っておけばいいか。
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ALICE(プロフ) - ちりさん» オリジナル部分はメインに介入しすぎないか、たびたび不安になりますが感情を乗せて読んでいただけたならば幸いでとてもうれしいです!度々のオリジナル要素が増え続けるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。 (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ブルーフェザーさん» 5章のメインストーリー楽しみにしていただきありがとうございます!迅速であげさせていただきましたので、楽しんでいただければ幸いです!今後ともよろしくお願いいたします (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ゆゆさん» 返信遅くなり申し訳ありません!一気読み大変なのに、ありがとうございます!これからも頑張って行きます! (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 五章ずっっっっっっと待っていましたぁ!!!!今度はどんなお話の展開になるか楽しみです!!!番外編も本編も楽しみにしています!!!! (2020年9月14日 21時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - キタキタキタァァァ!!!五章楽しみです!!!更新ワクワクしながら待ってます!!! (2020年9月14日 20時) (レス) id: d01e8aaa3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年7月31日 23時