第四章 27_寮合宿 ページ28
『あのどうしてホリデー中に寮に?』
カリム「ん?ああ……。この間、寮対抗マジフト大会と期末テストがあっただろ?
ウチの寮、どっちも順位が最下位になっちまってさ」
ジャミル「……」
カリム「それで、一念発起。寮生みんなで自主的に特訓しようぜってことになったんだ」
両方最下位…それを気にする寮長さんには見えないけども。
しかし…それで全員で特訓って皆、真面目だなぁ。
グリム「マジフト大会ではスタートラインにすら立てなかったオンボロ寮からしてみたら、羨ましい話なんだゾ」
カリム「そっかぁ。そりゃ災難だったな」
アハハと笑うカリム先輩とムスッとするグリム君。
あれに関しては寮生の数的に無理だったんだよなぁ…。
ジャ「この冬休み……俺達は毎日6時間、勉強したり、魔法の実技訓練をして過ごそうと思う」
毎日6時間…それはもう普段の授業と変わらないのでは……。
グリム「“ホリデーってのは、休むもんだ。宿題なんか休みが明けてからやりゃいいんだよ
……って、レオナは言ってたんだゾ」
レオナ先輩の真似をして言うグリム君。
似てるだろ〜と寄ってきたけど、似てないんだよなぁ…でも、可愛いから頭を撫でてやる。
グリム君の言葉を聞いて、頭を抱えるジャミル先輩。
ジャミル「あいかわらずだな、あの人は……」
典型的なダメ人間…のようだが、あーみえて面倒見がいいし、寮生たちにも慕われている。
ジャック君が言う通り、やればできる人だ‥…やらないだけだ。
その結果、宿題を置いて帰っている……大丈夫かな、レオナ先輩。
…多分、今頃チェカ君とかに構われ過ぎて、眉間に皺を寄せているだろうけど。
ふと、カリム先輩がグリム君の言葉を聞き、うーんと悩みだした。
カリム「でも、言われてみれば確かにそうかもしれない。
オレのとーちゃんも“学ぶ時は真剣に学び、遊ぶ時は思い切り遊べ”って言ってたし……。
レオナの言う通りメリハリが大切かもな。
よし!オレは決めたぜ、ジャミル。
やっぱり休暇はちゃんと取るべきだ。寮生たちを明日実家に帰してやろう」
ジャミル「えっ!?」
カリム先輩の突然な提案にジャミル先輩は驚いている。
カリム「このことは寮生たちには夕食の席で話すことにする。
ジャミル、みんなに欠席しないよう伝えておいてくれ」
ジャミル「あ、ああ……。わかった」
行動早すぎる…ジャミル先輩、目が点になってるし。
大丈夫かな、この人達…。
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ALICE(プロフ) - 麗さん» 気づかないうちに誤字ってました!!何度もありがとうございます!修正させて頂きました!! (2021年2月28日 2時) (レス) id: a3dd506789 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 27ページ グリム の リ がアールだけになってます。英語が打てないので言葉での説明になってしまうのですが、、、 (2021年2月27日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 琴葵さん» 遅い返信になりましたことお詫びいたします。コメントありがとうございます!このシリーズを気に入って下さり、とてもうれしいです!今後とも精進いたしますので、よろしくおねがいします! (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
琴葵(プロフ) - 面白すぎて一気にシリーズを見てしまいました!!!更新楽しみに待ってます!!!!!!!!どうかご自愛くださいませ! (2020年7月27日 11時) (レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 雪さん» 2回目のコメントありがとうございます!今後とも更新進めていきますのでよろしくお願いいたします! (2020年7月26日 20時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年7月24日 18時