第三章 77_悪党として勝ってやる ページ44
小さく口を開いたが、その動きから何を言っているかは分かった。
__やはり、欲しい、と。
この体質がどうしても欲しいらしい。
だからこそ、オンボロ寮を取り上げて、私を下僕にして、何とか妖精や精霊たちの力を使わせるために策を練るんだろう。
アズール「フフフッ、残り二日…あなた方には何も出来ないでしょう。
無駄な足掻きは、すればするほど、醜いものですよ?」
フフフッと、既に勝ち誇った笑みを浮かべるアズール先輩。
___イラッ、と私の中の何かが1つはちきれる。
あぁ、そう、そういう態度をとるか…このタコ野郎は。
エース「A!お前はグリムと下がって…て、おい!!」
後ろからのエース君の言葉を無視し、私は1歩前に出る。
彼らに届かない様に、ギリギリの所で前に出た。
『無駄?まだ時間は2日も残ってます。
あなたがいくら頭好かろうが、面倒な能力を持っていようが、関係ないです。
こちとりゃ、アンタと同じで頭はあるんです。
勝つって言っているんですから、四の五の言わないでもらえますか』
アズール「……ほぉ」
グリム「ひぇ!?Aが…怖いんだゾ〜!」
エース「口調がデュースみてぇに乱れてるな…」
デュース「ワル語と俺にも言っているが…アイツも対外じゃないか…?」
ジャック「…アイツ、キレるとあーなるんだな」
この時の3人+1匹の心境が改めて一致した。
((((絶対にコイツ怒らせるべきじゃねぇ))))
フロイド「へぇ、やっぱ度胸あるね、小エビちゃん」
ジェイド「度胸だけでは、何事も返せませんが、ね」
アズール「全く、他人の為に自信を投げ捨てて何になるんですか?
貴方達に残される道は、敗北のみです。
希望など捨てて、早く負けを認めてくれれば‥少しは優しい対応を……」
『捨てるんじゃない。生かしてるの。
それにまだこっちは負けてない。
そっちが悪党として追いつめてくるなら……私も悪党として貴方を悔しがらせてみせます』
アズール「!………‥‥…‥…あぁ、やっぱり。
貴方、気に入りませんよ。
__ジェイド、フロイド」
「「はーい/はい」」
アズール先輩に命令された2人は、彼の前に出てきた。
ちょっと本気で苛々しているから、2発くらい頬殴ってもいい気がする…。
考えて前に出ようとしたら、襟首を掴まれ、後ろに引っ張られた。
ジャック「馬鹿!下がってろ!!」
『いや、でも…』
ジャック「さ、が、れ!」
『……はーい』
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ALICE(プロフ) - sannkayouさん» ご指摘ありがとうございます!修正いたしました。 (2022年7月3日 13時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
sannkayou - 第六幕の3章57で『ナイトレイブンカレッジ』が『ナイトオブカレッジ』になっています。 (2022年6月2日 16時) (レス) @page22 id: 9daed769cc (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 麗さん» 32.37とも修正させて頂きました!!何度も誤字に関するご指摘下さりありがとうございます! (2021年2月28日 2時) (レス) id: a3dd506789 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 37ページ 頭)があるんだろ ) は不要ではないでしょうか? (2021年2月27日 9時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 32ページ 何であいつ着てんの とありますが 来てんの ではないでしょうか? (2021年2月27日 9時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年7月21日 18時