第三章 65＿ガヴァンの手助け ページ32
NO SIDE
ジャック「ッ！A！！！」
双子から離れたAをジャックが引き寄せる。
ポコポコと開かれた口から酸素が逃げていく。
ジャック「っ…(ヤバイ、このままじゃ…息が)」
＿＿【ニンゲンは相も変わらず脆い】
ジャ「…！？」
ジャックはAを抱えつつ、目の前に現れた小さな子供に驚く。
ジャック「お、お前…確か…セルキー族の…」
ガヴァン【お久しぶりです、狼の獣人と人間達、
セルキー族のガヴァンです！】
以前、モストロ・ラウンジでジャック達を一瞬助けてくれたセルキー族の子、
ガヴァンが満面の笑みを浮かべていた。
フロイド「うわっ、何であいつ来てんの」
ジェイド「恐らく、彼女を気に入っていたから…でしょうね」
ガヴァン【愛しい人間が海へ来たと“鉄の蜜子”から聞いたので遊びに‥
と言いたいですが、先に黄泉への門を潜ってしまいそうですね】
ガヴァンが自身の口から泡の様な白い塊を出した。
それをそっとAに飲ませる。
エース「お、おい！」
グリム「そんなバッチーのAに食べさせるんじゃねぇ！！」
デュース「こ、こら！精霊にバッチーとか言うな！」
『………っ、ごほ』
ジャック「！？A！」
ガヴァン【では、あとは人間様方にお任せします！
しっかりお波に乗ってくださいね！
あ、でも母上、父上みたくうまくないので……
波酔いしないように！】
「「「「え」」」」
ガヴァン【そ〜れ〜！】
「「「「うわぁああ！！？」」」」
小さな手でどうしているのか、ガヴァンが手を広げ、扇のように振ると、
4人+1匹が突然出来た海流に飲まれ、帰り道の方へ流されていった。
フロイド「あ〜逃げちゃった」
ジェイド「…いくら気に入ったとはいえ、あなた方の皮をはごうとする人間を助けるとは
どういうおつもりですか？」
ガヴァン【愛しい人間が死にかけていたからのと、
“波の乙女様”からも一目会いたいから死なせないで！
と、申しづけをされたのです！】
フロイド「はぁ？波の乙女様？」
ガヴァン【あとは＿＿＿
何より、鉄の蜜子に怒られちゃいますし】
ジェイド「鉄の蜜子？何の話ですか？」
ガヴァン【あぁ、いいんです。
普通じゃわかりませんから！
では、では！さようなら〜！】
ガヴァンは2人に手を振り、泡となり消えた。
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ALICE(プロフ) - sannkayouさん» ご指摘ありがとうございます！修正いたしました。 (2022年7月3日 13時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
sannkayou - 第六幕の3章57で『ナイトレイブンカレッジ』が『ナイトオブカレッジ』になっています。 (2022年6月2日 16時) (レス) @page22 id: 9daed769cc (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 麗さん» 32.37とも修正させて頂きました！！何度も誤字に関するご指摘下さりありがとうございます！ (2021年2月28日 2時) (レス) id: a3dd506789 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 37ページ 頭)があるんだろ ) は不要ではないでしょうか？ (2021年2月27日 9時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 32ページ 何であいつ着てんの とありますが 来てんの ではないでしょうか？ (2021年2月27日 9時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月21日 18時
