第三章 59＿敗北フラグ ページ24
いや何一つ笑い事じゃないんですけど、何ですか…背筋寒くなるって。
偽善の行いすぎて、笑えるって事？
ラギー「ま、アズールくんのテスト対策ノートはスゴいって噂ッスからね。
欲しくなるのは分からなくもないッスけど」
ジャック「そういえば、2人とも今回の試験でアズールとは取引しなかったんスね。
レオナ先輩とか、一番楽したがりそうなのに……あっ、いや、なんでもないっス」
もう答え言っているのに、慌てだすジャック君。
けど、答えは分かる。
そんなノート必要ないのだろう、この人には。
怠惰に見えて、一国の第二王子…認められるために相当勉強したと灰色の世界でも言っていたし、意外と勤勉なのだろう。
レオナ「ばーか。誰が好き好んであんなインチキ野郎と何度も取り引きするか。
背に腹は変えられなくて取引したことはあるが……毎度ロクな条件じゃなかった」
ラギー「たしかに、進んで力を借りたい相手じゃないッスよねぇ。
ちょっと無茶なお願いもホイッと叶えてくれるし実力がある魔法士なのは確かなんスけど」
レオナ「そもそも取引ってのは、欲しいものがあるほうが不利に決まってる。
頭の回らない草食動物が軽い気持ちで契約すりゃ、あの手この手でカモられるのがオチだ」
『……凄い不安になってきた…勝てるのかな』
やっぱり無謀だっただろうか……。
けど、私の体質から話を逸らせたことが何よりの勝利だろう。
一応、あの話を信じてくれたようだし……。
まぁ、契約に負ければ何されるか分からないからな。
レオナ「……話のタネに聞いてやる。どんな条件で契約したんだ？」
え、と声が出た。
舌打ちと共に早くしろ、とレオナ先輩が捲し立てる。
…意外だ。どーでもいいとか言いそうな人なのに。
『その…3日後の日没までにアトランティカ記念博物館に忍び込んで写真を取ってくること、です』
レオナ「3日後の日没までに……」
ラギー「アトランティカ記念博物館に忍び込んで、写真を取ってくる……」
「「……………………」」
黙り込むレオナ先輩とラギー先輩。
難問なのはわかるよ、分かるけども……これからそれを果たそうとする後輩を目の前に、
その顔は辞めて欲しい…。
ラギー「なんか……ご愁傷様ッス」
グリム「勝負が始まって早々、縁起でもねぇことを言うじゃねぇんだゾ！！」
『…ま、まだ3日………あ、あり…ます』
レオナ「途切れ途切れじゃねぇか、オメェも」
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ALICE(プロフ) - sannkayouさん» ご指摘ありがとうございます！修正いたしました。 (2022年7月3日 13時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
sannkayou - 第六幕の3章57で『ナイトレイブンカレッジ』が『ナイトオブカレッジ』になっています。 (2022年6月2日 16時) (レス) @page22 id: 9daed769cc (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 麗さん» 32.37とも修正させて頂きました！！何度も誤字に関するご指摘下さりありがとうございます！ (2021年2月28日 2時) (レス) id: a3dd506789 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 37ページ 頭)があるんだろ ) は不要ではないでしょうか？ (2021年2月27日 9時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 32ページ 何であいつ着てんの とありますが 来てんの ではないでしょうか？ (2021年2月27日 9時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月21日 18時
