第三章 56_朝練マジフト ページ21
ラギー「レオナさ〜ん、始まんないッスから。Aちゃんをいじめるのは後々」
レオナ「チッ…しゃーねぇ。とっとと始めるぞ」
『いや後でも嫌ですよ!!』
漸くマジフトの練習が始まる。
私とグリム君はジャック君と同じチームだ。
レオナ「ふぁ〜あ」
レオナ先輩は眠そうに欠伸をしている。
グリム「アイツ、欠伸なんてして余裕何だゾ!」
レオナ「はっ。お前等の相手なんざ、寝ながらでも出来る」
ラギー「んじゃ、始めるッスよ」
眠そうにしているレオナ先輩だが、いざ試合が開始すると目の色が変わる。
本当に寝起きかと言わんばかりの俊敏さと、チームの統率力。
…留年しているけど、上級生何だなぁ。
レオナ「‥…‥おい、A。何か言ったか」
『…!?い、いえ何も!!』
耳が良いからといって、心の声まで読み取らないで欲しい。
朝練が嫌だったグリム君は今ではもう仕合を楽しんでいるし、
ジャック君はレオナ先輩達の指導を貰えてうれしそうだ。
ふと、胸元のペンダントを握る。
__制限が出来ていない。
そうレオナ先輩に言われたが……逆にどうすればいいのだろうか。
魔力がある人とない人では、恐らく抑制の加減の違いは分からない。
もし、私が抑制できず...体力や寿命が削られていけば…………。
『……私は、いつまで生きられるのかな』
*****
グリム「よっしゃー!ここでオレ様の必殺シュート炸裂!!」
気合をいれ、ディスクを浮かせるグリム君…だが、私はそれを止める。
『もう終わりだって、グリム君』
グリム「にゃにをー!!?」
レオナ「ちったぁ眠気が覚めたかな」
ラギー「今日の朝練はここらで切り上げますか」
ジャック「勉強させてもらいました!」
グリム「えー!?オレ様まだやりたいんだゾ〜!!」
『もう朝食の時間だよ、グリム君。ご飯食べなくていいの?』
グリム「う〜それは嫌だゾ」
渋々とディスクから魔力を抜いたグリム君の喉笛を撫でる。
最初は撫でられることに抵抗していたけど、
今では気持ちよさそうに「もっと撫でろ〜」と言ってくる。
もう完全に猫科している気がする…可愛いけど。
グリム「朝一で体を動かすの、思ってたより気持ちがいいんだゾ」
ジャック「だろ?俺はさらに1時間早く起きてジョギングもしてる」
『‥…‥そ、それは頑張り過ぎでは』
夜10時には布団に入っているし、勉強はいい成績だし、真面目だし、何事にも一生懸命。
自分にスパルタだな…。
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ALICE(プロフ) - sannkayouさん» ご指摘ありがとうございます!修正いたしました。 (2022年7月3日 13時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
sannkayou - 第六幕の3章57で『ナイトレイブンカレッジ』が『ナイトオブカレッジ』になっています。 (2022年6月2日 16時) (レス) @page22 id: 9daed769cc (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 麗さん» 32.37とも修正させて頂きました!!何度も誤字に関するご指摘下さりありがとうございます! (2021年2月28日 2時) (レス) id: a3dd506789 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 37ページ 頭)があるんだろ ) は不要ではないでしょうか? (2021年2月27日 9時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 32ページ 何であいつ着てんの とありますが 来てんの ではないでしょうか? (2021年2月27日 9時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年7月21日 18時