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第五章248_ディスられるジェイド ページ10

アズール「寮長の僕や副寮長のジェイドを始め、オクタヴィネルは文化部所属の寮生が多い。来客でラウンジが大混雑してしまうと、対応しきれない可能性が高かったので」

リドル「そういえば、ジェイドは自分で同好会を立ち上げて活動をしているんだったね。『山を愛する会』。今回、ブースの申請があったよ」

グリム「『山を愛する会』?」

リドル「名前からして、運動部に類する同好会だと思っていたのだけど。文化部なんだね」

トレイ「ところで、それは一体なにをする同好会なんだ?」

アズール「さぁ……僕も詳しくは知りませんが」

グリム「あんなおっかねぇヤツが作った部活なんて絶対こえー活動だろ。山でヤベーもん掘り起こしたり、あやしいもん埋めたりしてるに違いねぇんだゾ。キノコなんて平和的なもんじゃねーんだゾ」

リドル「あのジェイドならありえるな」



本人がいないからといって、凄い事言っているよ。まぁ、不気味なのはその通りだけども。
何となく不安になったので、ジェイド先輩のもとへ向う事になった。


ふと、講堂を出ようとしたとき、アズール先輩に呼び止められる。





『はい?なんですか?』
アズール「いえ、いつも通りのあなたに戻ったようなので」
『はい、おかげさまで。もう、大丈夫です』
アズール「…それはそれは、何よりです」



普段は意地悪するような顔を浮かべているのに、今はとても優しい顔をしている。
やっぱり、優しい人ばかりだな、ここは。



『あ、でもジャミル先輩に伝えていたなら私に言ってほしかったです』
アズール「いやだなぁ、僕は同級生に優しい優等生なので」
『じゃあ後輩にも優しい優等生でいてくださいよ』
アズール「おやおや、僕は十分、優しい先輩の筈ですよ」



フフフッと笑いながら、返してくれるアズール先輩。



アズール「また困ったことがあれば、いつでも僕に相談を。貴女なら対価なしに受けて差し上げますよ」
『フフッ、それじゃあその時はよろしくお願いします。じゃあ、もう行きます』
アズール「えぇ、VDCチームの皆さんに、ぜひ頑張ってくださいとお伝えを」



アズール先輩に再度一礼し、私はリドル先輩たちを追いかけた。








イデア「あ、アズール氏が、対価なしに相談って…………頭打ったんじゃ」
オルト「アズール・アーシェングロットさんの身体も精神状態もどちらとも正常だよ、兄さん」
アズール「イデアさん!大きなお世話ですよ!」

第五章249_山を愛する会→←第五章247_すごろく…とは?



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ALICE(プロフ) - 波さん» 18章の方でもコメント下さりありがとうございます!頑張らせて頂きます! (2021年8月28日 0時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
- いつも読ませて頂いています。ぜひこれからも頑張ってください (2021年8月26日 18時) (レス) id: 327ec759e9 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - どんさん» ご期待に沿えず申し訳ありません。自分の手では作れないのでキャラメーカー様のものを使って作りたいとは考えているのですが、物語の途中から作成となるので、作っていいものか悩んでいる最中です。機会があれば、使用して作ってみたいとも考えております。 (2021年6月29日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
どん - 分かりました、更新頑張ってください応援してます (2021年6月29日 14時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - どんさん» イラスト描けないので、書いてないですね。すいません。 (2021年6月29日 11時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ALICE | 作成日時:2021年6月11日 20時

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