第五章286_醜い ページ48
ヴィル「お願い、見ないで……アタシをそんな目で見ないで!
どうして? 世界で一番美しくありたいのに、なんでこんなにもアタシは……
醜い、醜い、醜い!!!!」
絶望に声を上げ、まるで誰かに許しを請うように叫び続けるヴィルセパ委。
ルーク「毒の君……キミが醜いはずがない!」
カリム「そうだよ! ネージュもルークもジュースを飲まずに済んだじゃないか!
お前はまだ誰も傷つけてない。だからヴィル、目を覚ませ……ゲホッゲホッ!」
ヴィル「おだまり!」
どんどんと毒の霧が廊下を覆う。
そろそろ息を止めているのにも、限界が近い。
ヴィル「アンタ達になにがわかるっていうの!?
世界中の誰が許しても、アタシは、アタシが許せない!」
ジュワワッと、何かが焼ける音が響く。
よく見ると、毒の液体が覆う床の一部が、溶け始めていた。
そして、ヴィル先輩の体からは__何度も見たことがある黒いインクがあふれる。
カリム「ヴィルの身体から、黒いインクが…!あれはジャミルの時と同じ…!!」
グリム「ゲホッゲホッ!あの毒ジュース、床をどんどん溶かしながら広がっていくんだゾ!」
____監督生がキーになっていると思わない?
止めらなかった、だと?
……………前も言っただろ、霧島A……甘えるなって
自分を鼓舞し、一歩前に踏み出す。
グリム「A!?」
ルーク「Aくん!!それ以上前に出たら…!!!」
ジュワッと靴の底が解けるような音がしたが、足裏に届く前にヴィル先輩の前にたどり着く。
黒いインクが溢れ出るヴィル先輩は私を忌々しい目で、そして悲しそうに見つめていた。
あぁ、まるで___インクが涙みたいだ。
『ヴィル、先輩…正気に、戻って……っ!
あなたは、美しい人です!誰よりも努力して、誰よりも高くいようとする!そんな人が、醜いなんて誰一人として、言わせない!!』
ヴィル「っ………アンタも___アンタだって、他の奴らと同じように……ネージュの所にいくんだわ!!」
『そんな訳が「一番じゃなきゃ、アタシに価値なんてない!!!」
否定しようとしても、口を開けばこうだ。
あぁ、もうどうしてオーバーブロットする人は人の話を聞かない人ばかりなんだ。
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ALICE(プロフ) - 波さん» 18章の方でもコメント下さりありがとうございます!頑張らせて頂きます! (2021年8月28日 0時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
波 - いつも読ませて頂いています。ぜひこれからも頑張ってください (2021年8月26日 18時) (レス) id: 327ec759e9 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - どんさん» ご期待に沿えず申し訳ありません。自分の手では作れないのでキャラメーカー様のものを使って作りたいとは考えているのですが、物語の途中から作成となるので、作っていいものか悩んでいる最中です。機会があれば、使用して作ってみたいとも考えております。 (2021年6月29日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
どん - 分かりました、更新頑張ってください応援してます (2021年6月29日 14時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - どんさん» イラスト描けないので、書いてないですね。すいません。 (2021年6月29日 11時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2021年6月11日 20時