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第五章284_狩人の狂喜 ルークSIDE ページ46

ヴィルの呪いを一心に浴びれば、身を突き刺す様な苦痛と共に彼が感じていた美しさを感じれるのだろうか。

その好奇心から私は、呪いのジュースを飲もうとした。
結果的に失敗に終わったが、あぁ…だが、惜しい。



地面に広がるシミをウットリと眺めていると、突然目の前に細めの刃が突き立てられる。
それを私に向けるのは…Aくんだ。




顔は…俯いていて、どんな表情をしているかは分からない。
ただ、怒りを抑えるように声を震わせている。



あと僅か、わずかに動けば、私の鼻先にその刃が突き刺さるだろう。





『ルーク先輩、あなたの感性は………残念ながら理解できないし、イカレていると思います。けど、別にそれでもあなたの個性が守られているならいいと思っています。誰かに変だと言われても、自分で自分を保てているなら、それはそれで………』




だけど、と俯かせていた顔を私に真っすぐ向けた。



その表情からは____怒りを感じない。





ただ、感じるのは………涙が流れそうな位、物悲しい感情だ。





『ルーク先輩、人の命は1つなんです』




海よりも蒼い、星よりも輝かしい2つの眼が、私を___私だけを見ている。


その美しさは、何にも代え難い程の宝物の様だ。



私が生きてきた中、この美しさに触れるのは……“2度目”だ。






『生きているんです。だから…………二度と、命を粗末に扱わないで』





命令、ではなく懇願だった。
その言葉遣いから、彼女の心が私などよりも清らかで優しい事が見て取れる。



彼女は、切っ先を降ろし、ヴィルの方を見た。





あぁ、トリックスター………やはり、君は美しい。


無色なだけで、まだ磨かれていない宝石だった君が、


私が見たことがない新たな輝きを放ち、ヴィルという美しい毒に立ち向かおうとしている。




その瞳を独占している、意識されているヴィルですら、今は羨ましい。





その小さな背に、一体どんな重みを背負っているんだい?

一体君は、何と戦おうとしているんだい?


ヴィル?それとも、その奥にいる薄暗い影?



あぁ、知りたいっ…まだまだ興味をかりたたせる。







私にも、君のその心をのぞかせてほしいものだ

第五章285_捲られるシナリオ→←第五章283_イカれている



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ALICE(プロフ) - 波さん» 18章の方でもコメント下さりありがとうございます!頑張らせて頂きます! (2021年8月28日 0時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
- いつも読ませて頂いています。ぜひこれからも頑張ってください (2021年8月26日 18時) (レス) id: 327ec759e9 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - どんさん» ご期待に沿えず申し訳ありません。自分の手では作れないのでキャラメーカー様のものを使って作りたいとは考えているのですが、物語の途中から作成となるので、作っていいものか悩んでいる最中です。機会があれば、使用して作ってみたいとも考えております。 (2021年6月29日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
どん - 分かりました、更新頑張ってください応援してます (2021年6月29日 14時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - どんさん» イラスト描けないので、書いてないですね。すいません。 (2021年6月29日 11時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ALICE | 作成日時:2021年6月11日 20時

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