第五章283_イカれている ページ45
カリム「さっきネージュのリハを見た後のヴィルの顔を見て嫌な予感がしたんだ。ホリデー中に暴走した時のジャミルと、よく似た顔をしてたから」
カリム先輩も、気づいていたんだ。
今のヴィル先輩の様子がおかしかった事に。
絶望に陥った顔、希望などない顔
……これまでオーバーブロットした人達がしていた顔だ。
ヴィル「……ルーク。アンタ、なんで飲もうとしたの?気付いていたんでしょう。
アレを飲めば、タダじゃ済まないってこと……」
ルーク「信じたかったからさ。誰よりもひたむきに努力し、高みを目指していた君を。君が自らの美を汚すような、愚かな真似はしないと……だが同時に、
もしキミがあの林檎ジュースに呪いを込めていたとしたら、味わってみたかった
狂おしいほど美への執着がこもった、毒の果実の味をね」
……あ、やっぱり、この人馬鹿だ。それも大馬鹿だ。
とんでもない理由に、呪いを込めたヴィル先輩自身も目を見開いて驚嘆している。
カリム「なに言ってんだよ、ルーク! そんなの、そんなの絶対ダメだ!」
カリム先輩がそういうが、ルーク先輩は地面に広がる毒々しいリンゴジュースを愛おし気に見つめている。
『ルーク先輩って、イカれてるだけだと思ってたけど……本当に大馬鹿なんですね』
驚愕、呆れ、それを通り越して浮かび上がったのは___明確な嫌悪だ。
気付いたときには、私は魔符具からあるものを取り出し、彼に突き立てていた。
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ALICE(プロフ) - 波さん» 18章の方でもコメント下さりありがとうございます!頑張らせて頂きます! (2021年8月28日 0時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
波 - いつも読ませて頂いています。ぜひこれからも頑張ってください (2021年8月26日 18時) (レス) id: 327ec759e9 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - どんさん» ご期待に沿えず申し訳ありません。自分の手では作れないのでキャラメーカー様のものを使って作りたいとは考えているのですが、物語の途中から作成となるので、作っていいものか悩んでいる最中です。機会があれば、使用して作ってみたいとも考えております。 (2021年6月29日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
どん - 分かりました、更新頑張ってください応援してます (2021年6月29日 14時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - どんさん» イラスト描けないので、書いてないですね。すいません。 (2021年6月29日 11時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2021年6月11日 20時