第五章271＿偶然か必然か ページ33
『…………あ、あの！ヴィル先輩！』
声をかけるか迷ったが、不気味な笑みを浮かべる彼をこれ以上見ていられず、溜まらず声をかけた。
何事もなかったように振り返るヴィル先輩。その表情は……どこか、機嫌がいいように見えた。
ヴィル「どうしたの、マネージャー」
『………あ、いえ…そのスタッフさんから、楽屋をもう使えると言われたので…』
ヴィル「あらそう。勝ちしかない大会だけど…念入りな準備は最後まで必要よね。楽屋に戻ったらさっきの映像を確認するわよ」
『は、はい……』
さっきの事、聞くべき…じゃないよな。
恐らく、聞いちゃいけない気がする。
『ヴィ、ヴィル先輩』
ヴィル「なに？」
『………先輩は、私が見た人の中で、一番きれいですよ』
ヴィル「…ふふっ、当たり前じゃない。何を言っているの？」
これは、お世辞じゃない。
ヴィル・シェーンハイト先輩以上に、綺麗な人は見たことない。
その綺麗という意味は、容姿とかだけじゃない……なかったけども。
何だろうか、この違和感。
ヴィル「馬鹿なこと言ってないで、行くわよ」
『あ、はい！』
私たちはステージ上から降りた。
その時だった、
スタッフ「次はロイヤルソードアカデミーの皆さん。スタンバイお願いします！」
ネージュ「はぁーい！今いきまーす」
「「「！！！？」」」
ステージ上に呼ばれた2組目のチームは……まさかのロイヤルソードアカデミーだった。
その事実に、私たち全員が驚愕する。
エース「オレらの次、ロイヤルソードアカデミー！？」
デュース「丁度いい。どんなパフォーマンスか、見てやろうじゃねぇか」
グリム「なんでエペルまでワルイ顔してんだゾ」
デュース君、エペル君、凄い悪い顔をしている…似ているな、あの2人。
『2組目でいきなりロイヤルソードアカデミーと…順番図られている気がする』
こんな偶然ある？
NRCトライブのパフォーマンスは…正直言って、完璧なものだ。
この後出るチームがちょっと気後れするとさえ思っていた。だが、優勝候補のRSAともうぶつかるなんて…。
＿＿
＿＿ヴィル・シェーンハイトは勝てないわ
＿＿ネージュ・リュバンシュが勝利を収める。悪役は主人公には勝てないのよ
すべてゲームの流れ…なのだろうか。
・・・・・て、考えるな、馬鹿。考えちゃだめだ。
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ALICE(プロフ) - 波さん» 18章の方でもコメント下さりありがとうございます！頑張らせて頂きます！ (2021年8月28日 0時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
波 - いつも読ませて頂いています。ぜひこれからも頑張ってください (2021年8月26日 18時) (レス) id: 327ec759e9 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - どんさん» ご期待に沿えず申し訳ありません。自分の手では作れないのでキャラメーカー様のものを使って作りたいとは考えているのですが、物語の途中から作成となるので、作っていいものか悩んでいる最中です。機会があれば、使用して作ってみたいとも考えております。 (2021年6月29日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
どん - 分かりました、更新頑張ってください応援してます (2021年6月29日 14時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - どんさん» イラスト描けないので、書いてないですね。すいません。 (2021年6月29日 11時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2021年6月11日 20時
