第五章258_体術炸裂 ページ20
生徒A「う、嘘だろ…あ、あんなに体格差あるのに…」
生徒B「あ、あいつ監督生だろ?な、なんで…」
『ちょっとあなたたち』
「「ハ、ハイ!」」
『この人、このまま保健室まで連れて行ってあげてください。多分、1時間位したら目が覚めますから』
私がそう言うと、キャインッ!と犬のような悲鳴を上げたサバナクロー寮生が気絶した生徒を引きずり、去っていった。
リドル「A!」
『はい?』
トレイ「はいじゃなくて…だ、大丈夫なのか?」
『あ、はい。彼の重さを利用して蹴り入れただけなので大丈夫ですよ。サバナクロー寮生は身体だけは強いですし』
リドル「そ、そういう事じゃなくて…君、いつの間にあんな体術を」
ホリデー中に体術一通り教わりましたー、なんて言えるはずないよな。
どうしようと、グリム君に視線を向けるが知らんぷりされた…クソ、ダメか。
ドミニク「…あ、あの…すいません」
困っていると、先ほど殴られかけていたドミニクという子が前に出てきた。
ドミニク「助けて頂いて、ありがとうございました!」
『あぁ、いえいえ。お怪我がなくてよかったです』
トレイ「すまない、君たち。うちの生徒が」
グラン「てやんでぇ。助けてもらわなくても、オレだけでなんとかできたってのによぉ」
ドミニク「こらっ、グラン! またそんなこと言って」
トレイ「その制服……君達はロイヤルソードアカデミーの生徒だよな?」
ドミニク「はい、そうなんです!」
ナイトレイブンカレッジの黒とは正反対の白い制服。
よく見ればマジカルペンのようなものについている装飾品も、高貴な印象が目立つ。学園の外装もそうだが、生徒の制服までこれほど違うとは…。
グリム「えぇ?オマエら、オレ様とそんなに背丈が変わらないのに、ホントに高校生なんだゾ?」
グラン「さっきから、なんなんだ! 失礼な奴らだ!」
『あ、ごめんなさい!』
慣れたようにグリム君の口を手でふさぐ。全く、口を開けば問題しか起こさないんだから。
グラン「オレ達はドワーフ族にしちゃでかいほうなんだぜぃ。ふんっ!」
ドミニク「グラン。やめなさいったら」
この大きさで、デカい方なんだ。
そういえば記述でも一番小さいサイズは小指サイズとか書かれていたな。だとしたら人間の子供位の大きさである彼らは十分大人に近い形なんだ。
そんなことを考えていると、スニックという子がクシュンとくしゃみを連発していた。
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ALICE(プロフ) - 波さん» 18章の方でもコメント下さりありがとうございます!頑張らせて頂きます! (2021年8月28日 0時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
波 - いつも読ませて頂いています。ぜひこれからも頑張ってください (2021年8月26日 18時) (レス) id: 327ec759e9 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - どんさん» ご期待に沿えず申し訳ありません。自分の手では作れないのでキャラメーカー様のものを使って作りたいとは考えているのですが、物語の途中から作成となるので、作っていいものか悩んでいる最中です。機会があれば、使用して作ってみたいとも考えております。 (2021年6月29日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
どん - 分かりました、更新頑張ってください応援してます (2021年6月29日 14時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - どんさん» イラスト描けないので、書いてないですね。すいません。 (2021年6月29日 11時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2021年6月11日 20時