第二章 13_レオナさんのお使い ラギーSIDE ページ22
ラギーSIDE
__植物園 温帯ゾーン
無事、デラックスメンチカツサンドとロイヤルフルーツサンドを手に入れて、レオナさんがいる、植物園までやってきた。
で、温帯ゾーンに生えているヤシの木の下で寝ている人に溜息を吐く。
ラギー「レオナさーん、昼飯買ってきたッスよー」
レオナ「……ん、もう昼か」
ラギー「もしかして、午前中ずっと寝てたんスか?また必修単位落とすッスよ」
レオナ「スンスン……お、ちゃんと頼んだもん買えたみてぇだな」
ラギー「もー。レオナさんいっつも競争率高いパン頼むんだもんなぁ。
はい、ご注文のデラックスメンチカツサンドとロイヤルフルーツサンドと、アイスティー」
ご注文品が入った紙袋をレオナさんに渡す。
レオナ「ばーか。手に入れるのが難しいからこそ食いたいんじゃねぇか」
ラギー「オレはカビさえ生えてなければ何でもいいッスけどね。ま、王子様のレオナさんにはわかんないでしょうけど」
俺が所属するサバナクロー寮の寮長で俺の故郷、夕焼けの草原の第二王子。
本来学年は4年生なんだけど…去年ダブって、3年になってる。
んで2年の俺は、この人のお世話係になってる…まぁ、賃金貰えるからいいんスけど。
レオナ「フン。第一王子ならまだしも、俺は第二王子。どうせ王になれる望みも薄いし、庶民と何も変わらねぇよ」
ラギー「俺、レオナさんがウチの実家の写真見て“犬小屋かと思った”っつったの、一生忘れないッスよ」
レオナ「そんなこと言ったか?」
ラギー「言いました〜。たく。オレも自分にが犬小屋に見えるようなお城に住んでみてぇッスわ」
レオナ「王族何ていいもんじゃねぇぞ……。努力や実力は関係なく、生まれてくる順番で全てが決まっちまうんだからな。王族ってのは」
とてつもなく冷めた目でそういうレオナさん。母国や王族の話をすると、すぐこー機嫌が悪くなる。苛々されない内に、そういう時は話を逸らすッスけど。
ラギー「ふーん……そんなもんスか。
そーだ。昨日の放課後はマジカルシフト大会に向けての寮長会議ッスよ。忘れずに出てくださいね」
レオナ「……チッ、面倒くせぇなぁ……」
ラギー「寮長ってことで一番デカい一人部屋使ってんスから。家賃分はちゃんと仕事してください」
適当に相槌を打つレオナさんに溜息を吐く。
俺も近くに座り、あの新入生ちゃんのサンドイッチが入ったタッパをあける。
中身はシンプルだがどれも見た目は綺麗で、匂いも美味そう。
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ALICE(プロフ) - ミツキさん» コメントありがとうございます!文章はまぁまぁ書けると思うんですが、作者は絵が大の苦手です!ましてツイステッドワンダーランドのように作画能力高い絵にはとても手が届きません!申し訳ありませんが、絵はご勘弁をお願いします…_(._.)_ (2020年11月29日 18時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - みう。さん» コメントありがとうございます!拙い文章ばかりなのにそんな事を言って頂けるのは光栄です!ですが、今の所本を作れるほど作者には余裕はございません…お言葉だけ嬉しく思います<(_ _)> (2020年11月29日 18時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ミツキ - とっても面白いです。出来ればイラストを描いてください。 (2020年11月22日 22時) (レス) id: ec419398fd (このIDを非表示/違反報告)
みう。 - すっごくおもしろかったです!!もう本出して欲しいレベルで!(笑) 毎日読むのが楽しみになってます! (2020年11月12日 8時) (レス) id: 54b4a4180f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - エマさん» 細かい修正指摘を下さりありがとうございます!修正いたしました!不備が目立ちますが今後ともよろしくお願いいたします!! (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年7月17日 2時