第二章 3＿いや、嘘やん ページ12
【クスクス】
【面白い〜】
＿＿まただ。
最近、ドリュアスみたいな妖精に近い何かの声が聞こえる。
姿は見えないけど……教室にもいるんだな。
？「オァ〜〜」
『ん？』
足元にモサッとした感触が当たり、聞き覚えのある鳴き声がした。机の下を覗きこむと、トレイン先生の使い魔、ルチウス君がいた。
『あれ？君が最初に来たの？』
よっと、とルチウス君の体に腕を差し込み、持ち上げる。
『ふふっ、相変わらず毛並み綺麗だね』
3人はノートに夢中で気付いていない。トレイン先生が来るまで撫でさせてもらおう。
＿【あぁ、トレインが毎日ブラッシングをしてくれるからな】
『………ん？』
あれ？今の声、何？
目を丸くして、周囲を見渡すが……それらしき声は無い。
…トレイン先生がブラッシングをしている子って……いやまさか。
『‥…………い、いや、本当にルチウス君、カッコイイね』
＿【そんなに褒めてくれるな、照れてしまう】
『‥…‥………(はい、確定)』
机にルチウス君を下ろして、頭を撫でる。
いや、嘘やん。
この間は聞こえなかったのに…周囲にはルチウス君が鳴いているように聞こえるのか？
動物言語学いらないじゃん…え？使い魔だから精霊や妖精の類に入るの？
う〜んと、考えていると、ルチウス君が前足で私の制服をひっかく。
＿【お嬢さん、声が聞こえるのか？】
『………あ、はい』
思わず返事してしまった。
ルチウス君はホォと声を出し、ジーッと私を見た。
＿【成程、道理で…“奴等”が騒がしい筈だ】
『え？』
トレイン「Aキリシマ」
『え、あ、はい！』
思わず立ち上がると、目の前にトレイン先生がいた。
トレイン「ルチウスが世話になったようだね」
『い、いえ…そ、その勝手に撫でてすいません』
トレイン「いや。ルチウスは君を気に入っている。遊んでくれて、ルチウスも喜んでいるだろう」
『は、はぁ……』
トレイン先生がルチウス君を抱える。
自分の使い魔だから言語学使わなくても言葉がわかるのかな？
う〜んと首を傾げていると、チャイムが鳴ったので、とりあえず席に座った。
＊＊＊
キーンコーンカーンコーン＿
小テストが終わり、1限目終了のチャイムが鳴る。
トレイン「小テストの結果が悪かったものは、私が出す課題が終わるまでは…次の授業に行かせられない」
案の定、ひっかかった3人が沈んでいるし。
＿＿＿
(オリジナル展開進みます)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 386人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ALICE(プロフ) - ミツキさん» コメントありがとうございます！文章はまぁまぁ書けると思うんですが、作者は絵が大の苦手です！ましてツイステッドワンダーランドのように作画能力高い絵にはとても手が届きません！申し訳ありませんが、絵はご勘弁をお願いします…_(._.)_ (2020年11月29日 18時) (
レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - みう。さん» コメントありがとうございます！拙い文章ばかりなのにそんな事を言って頂けるのは光栄です！ですが、今の所本を作れるほど作者には余裕はございません…お言葉だけ嬉しく思います<(_ _)> (2020年11月29日 18時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ミツキ - とっても面白いです。出来ればイラストを描いてください。 (2020年11月22日 22時) (レス) id: ec419398fd (このIDを非表示/違反報告)
みう。 - すっごくおもしろかったです！！もう本出して欲しいレベルで！(笑) 毎日読むのが楽しみになってます！ (2020年11月12日 8時) (レス) id: 54b4a4180f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - エマさん» 細かい修正指摘を下さりありがとうございます！修正いたしました！不備が目立ちますが今後ともよろしくお願いいたします！！ (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月17日 2時
