第一章 8＿羨ましすぎる デュースSIDE ページ9
『そ、それよりデュース君、朝ご飯食べた？』
デュース「いや、エースを呼びに行くついでに購買で買おうと思っていたから、まだ食べてない」
『良かったら、食べていく？』
デュース「いいのか？エースも含めてだが、2人分なんて‥」
『1人増えたら変わらないし、気にしないでいいよ。あ、そうだ、ついでにグリム君の事、起こしに行ってくれるかな？』
「分かった」というとAはキッチンの方へ駆けて行った。
やっぱ、グリムの母ちゃんみたいだな。
エース「そんじゃ、寝坊助グリムを起こしに行くか」
デュース「そうだな」
＊＊
デュースSIDE
エースが起こした騒ぎを他の寮生から聞き、もしや…と思い着てみれば、やはりオンボロ寮にいた。ローズハート寮長の朝の機嫌を聞いて、顔を顰めている。
ハートの女王の石像のことと言い、色々と凝りていないな、コイツ。
『デュースさ…じゃない、デュース君。おはよう』
玄関でエースと話し込んでいると、奥からAの声が聞こえてきた。
デュ「A、おはよ…う！？て、そのエプロンは…」
白いフリフリのエプロンだ。
いや、Aは女子なのだから着ていても不思議ではないが…しかし、フリフリと思っていると、学園長が用意した物だと早口で告げられる。
あの学園長…少女趣味なのか……。
朝食を食べさせてくれるという彼女の言葉に甘え、朝食作りの手伝いのかわりに、グリムを起こしに行くことになった。
エースに案内され、2階の自室へ向かう。
……いや、ちょっと待て。
デュース「お前、何で、Aの寝室を知っているんだ」
エース「え…いや、そりゃ……昨日ちょっと行ったから」
デュース「まさか、一緒に寝たんじゃ！？」
エース「んなわけあるか！女だぞ、アイツ！！」
ほら、ここだよ、と話を逸らすように寝室を開けるエース。
中はベッドと机など簡易的な家具があるだけの部屋。
そして中央のベッドには未だにグリムが眠っていた。
ベッドが1つ、という事は…こいつはAと一緒に眠っていたのか。
デュース「…………くっ、僕も昨日泊まればよかった」
エース「はぁ！？」
白いエプロンといい、エースといい、グリムといい……羨まし過ぎる。
第一章 9＿朝ごはんは賑やかに→←第一章 7＿学園長、少女趣味疑惑 エースSIDE
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ALICE(プロフ) - 麗さん» 細かなご指摘ありがとうございます！修正させて頂きました！！ (2021年2月28日 2時) (
レス) id: a3dd506789 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 40ページ 買主 ではなく 飼い主 ではないでしょうか?? (2021年2月26日 16時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - エマさん» 修正させて頂きました！ご指摘の程、ありがとうございます！ (2020年9月13日 0時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
エマ - 真紅の暴君編38で精製が清々になってました (2020年9月12日 23時) (レス) id: 36990451b2 (このIDを非表示/違反報告)
桜日沙霧(プロフ) - グリムぅぅぅぅぅぅぅ邪魔すんなああああああああ (2020年8月2日 18時) (レス) id: 3481591f62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月14日 1時
