第一章 20_唯一の女子生徒 ページ21
___________運動場
No SIDE
Aが着替えている間に、エース、デュース、グリムは運動場に到着していた。
グリム「Aの奴、遅いゾ〜まさか、迷ってるのか?」
デュース「更衣室が運動場と逆だったからな…」
エース「まぁ、授業開始までまだ時間あるし、大丈夫だろ。抜けてるけど、しっかりしてるし」
本人がいない事を良い事に軽く失礼な事を言っているエース。
そんな3人を他所に、同じ1年A組と合同で受けている1年B組の生徒達がワイワイと騒いでいる。
B組1「いいよなぁ〜A組は女子がいて」
B組2「だよなぁ。入学式の時は男かと思ったけど…前髪退けたらケッコー可愛いじゃん」
A組1「へへっ、残念だったな〜」
B組と共に話すクラスメイト達の会話に、あからさまに不愉快な顔をするエースとデュース。
エース「……んだよ、顔見て判断かよ」
デュース「………放っておけ」
グリム「あ、Aが戻ってきたんだゾ〜」
グリムの声にハッとして、2人はこちらに駆け寄るAを見る。
迷わず済んだな、と安心して、Aに寄ろうとしたが、その前にA組のクラスメイトとB組の生徒の数名がAを囲んでいた。
「「っ!」」
グリム「あ、Aが囲まれたんだゾ!あと、滅茶苦茶ビビってる…」
『…あ、あの』
A組1「Aちゃんだよねぇ?俺等同じクラスメイトだし、仲よくしようぜ」
B組2「A組だけじゃなくて、同じ同期同士、仲よくし-ぜ。なぁ、連絡先教えてよ」
『い、いや…私は…そういうの持ってなくて…』
B組3「マジ?天然記念物じゃん〜なぁ、一緒にペア組もうぜ、合同だし」
ガタイがいいのだったりチャラかったり、そういう面々に囲まれ、混乱するA。
その内の1人がAの手を摑んだ。
B組4「ほら、いこーぜ」
『ちょ、ちょっと待ってくださ・・っ!』
しかし、そのクラスメイトの手は叩かれた。間に入ったエースにより。
エース「嫌がってるの、見えない訳?」
デュース「ミドルスクールで女性には紳士的にする…習わなかったのか?」
A組4「な!お前等はいつも一緒にいるんだからちょっと位譲れよ!」
エース「こいつはものじゃねぇ。
大体、女子だって分かった瞬間から仲良くしよーとか、下心ありまくりだろ」
デュース「AはAなりに、ここに学びに来ているんだ。
そういう失礼な扱いをするなら…ただじゃすまさねぇぞ」
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ALICE(プロフ) - 麗さん» 細かなご指摘ありがとうございます!修正させて頂きました!! (2021年2月28日 2時) (レス) id: a3dd506789 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 40ページ 買主 ではなく 飼い主 ではないでしょうか?? (2021年2月26日 16時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - エマさん» 修正させて頂きました!ご指摘の程、ありがとうございます! (2020年9月13日 0時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
エマ - 真紅の暴君編38で精製が清々になってました (2020年9月12日 23時) (レス) id: 36990451b2 (このIDを非表示/違反報告)
桜日沙霧(プロフ) - グリムぅぅぅぅぅぅぅ邪魔すんなああああああああ (2020年8月2日 18時) (レス) id: 3481591f62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年7月14日 1時