劫火の永遠 2【炎炎ノ消防隊】 (ページ15)

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【63】　まだまだ遠いなページ15

アーサー「後悔するなよ！！」

アーサーはそう言い、バーンズ大隊長の手に向かって剣を振るが…
その手が切断されることはなかった。

茉希「アーサーの剣が…通じない？」
『っ…嘘、高温のプラズマを……』

バーンズ「一撃必殺の剣。二手目は無しか。」

そう言うとバーンズ大隊長はエクスカリバーを掴みあげ、その炎をかき消した。
その衝撃に、アーサーは後方に吹っ飛ぶ。

アーサー「そんな…茉希にも消せなかった…エクスカリバーが…」

自身のプラズマ剣が消えたことに驚愕しているアーサー。

森羅「何やってんだ！！手ぇ抜いてんじゃねえ！！」

森羅は発火能力を使い、一気に距離をつめ、
バーンズ大隊長に蹴りを食らわせるが、それも片手で防がれる。

しかし森羅の炎の威力が強く、爆発が起き、地面が揺れて、
フェンスやライトもガタガタと音を立てる。

政宗「炎の威力が桁違いっすね」
星宮「おう！俺もまた燃えてきたぞ☆」
カリム「お気楽の気楽か、テメーは、こら」

森羅は何度も爆風が起きるほどの飛び蹴りを入れるが、バーンズ大隊長は効いておらず涼しい顔をしていた。

森羅「避けないと死にますよ。」

森羅は火力を再断言にして、バーンズ大隊長を蹴ったが、それを避けることなく受け止められた。

森羅「なにっ！？」

受け止めたバーンズ大隊長は…森羅の足があたった部分の…服のみが焦げ焼けていた。
だが、肌にはやけど一つ負っていない。

『っ…ふ、服だけ…？』
岸理「マ、マジかよ…」
能登「あ、あわわ」

これには全員驚いてしまう。
ここまでの差があるのか…プリンセス火華に勝っている森羅だが…桁が違い過ぎる。

バーンズ「君は何故、消防官になったんだい？」

バーンズは自身の右目の眼帯を燃やしながら、森羅にそう尋ねた。

森羅「俺の母さんと弟は家事で死んだ！！人体発火現象の謎を解明して、
二度とあんな火事が起こらないようにする！！

炎の恐怖から、世界を救うヒーローになるためだ！！」

そう言い放つ森羅…だが、バーンズ大隊長は感心も何もない表情を浮かべた。

バーンズ「まだまだ遠いな…」

彼は静かにそう告げて、一歩…前に足を出した。
そのとたん、森羅は後方へ吹っ飛んだ。

バーンズ「第一は君達を歓迎しよう。
この度の研修入隊、充実したものになるといいな。」