劫火の永遠 2【炎炎ノ消防隊】 (ページ14)

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【62】　森羅＆アーサーVSバーンズページ14

カリム「簡単にいうと「熱エネルギーを音」に「音を冷気」に変える技術だ。
熱を圧縮すると音に変えられる、音は空気を摩擦し冷気に変えられる。」

森羅「炎のエネルギーを音や冷気に変えてるってことか？」

『そういう事』

森羅の簡略した説明を肯定する。

カリム「熱が音に変わる時と音が熱に再変換する時温度が下がる…。
これをグルグル繰り返す。このループ状の管楽器みてェなパイプガンを通して、俺の能力で炎を氷にまで急激に冷やす。」

面倒くさそうにしつつ、凄い詳しく説明してくれた…。

茉希「そんなことができるんですか…」

カリム「能力のお陰だけどな。原理は違うがエアコンや冷蔵庫も熱を冷気に変えてるだろ」

アーサーは理解できていないのか、目をパシパシしている。
…多分、分からないからいいか。

ふと、ゾワリとした肌寒さに腕をさする。

カリム「…寒ぃか」
『え？…あ、ちょっとだけ』
カリム「お前、寒いの苦手だったからな…悪いな、うちの馬鹿で馬鹿で、大馬鹿な烈火が」
『いえ、慣れましたので』

「馬鹿とはなんだ」っていう星宮中隊長の声が聞こえてくるけど…まぁいいか。

で、次の番だが…‥リィ中隊長も岸理も闘わないので、私達第8の番になった。

バーンズ「…森羅日下部、アーサー・ボイル、君たち2人の相手は私がしよう」
森羅「はい！…て、あれ？Aは…」
バーンズ「…私より適任がいる」

チラリとバーンズはフェンスに背をつけて傍観していた政宗中隊長を見た。

バーンズ「A君も、それでいいかね」
『…問題ありません』

私は茉希さん達と共にならび、2人とバーンズ大隊長の試合を見守る。

バーンズ「来なさい。」

バーンズ大隊長の右目につける眼帯が燃え、そう言うとアーサーが前に出た。
森羅をエクスカリバーで制す。

アーサー「お前の出番は周ってこないぜ。俺がさっそうと一本取ってジ・エンドだ！！」

そう言い、アーサーはバーンズ大隊長駆け寄るが、妙な構えを出すバーンズ大隊長を見て、足を止める。

アーサー「その手でどうするつもりだ。」

バーンズ「思いっきり来なさい。でないとこの組手の意味がなくなってしまう。」

アーサー「腕がなくなっても知らないぞ。」

バーンズﾞ「その程度の炎では私は切れんよ。安心したまえ。」

茉希「その程度の炎ではって…
アーサーのエクスカリバーは鋼鉄も両断できるほど剣よ…？」

バーンズの返答に驚きを隠せない茉希。