第五章 32_個人情報漏洩 ページ33
『………て、じゃない!タンポポとラギー先輩は良いんですよ!』
エース「…はっ!ルーク先輩のペースに流されてたけど、そんな事よりオーディションの話!」
本題を忘れてタンポポの話に夢中になり過ぎた……。
未だにレオナ先輩からの同情視線が収まらない…クソ、ボンボンめ。
雑食のグリム君とラギー先輩とは、今なら話が合う気がする。
デュース「ハント先輩、僕たち『VDC』のオーディションに申し込みたいんですが…」
ルーク「おっと失礼。話が脱線するのは私の悪いクセだ。
キミたちは……ハーツラビュル所属。
1-A25番ヒト属の全長172cm、エース・トラッポラ君と……、
同じく1-A24番、ヒト属全長173cmのデュース・スペード君」
‥……(。´・ω・)ん?
キョトンとしてしまった……え、今…何て言った?
何で、エース君とデュース君のクラスや出席番号…しかも身長まで。
ルーク「そして…オンボロ寮所属。
1-A29番ヒト属の全長153cm、キリシマA君と、体長約70cmの魔物・グリム君だね」
デュース「え?どうして僕たちのクラスと出席番号を!?」
エース「それどころか何で身長まで!?」
『ど、何処から仕入れた情報なんですか!?』
ルーク「フフフ。狩人として学園の生徒の種族と全長位は把握しておかないとね。
いざという時に困るだろう?」
『い、いざ…とは?』
この学園、本当に変な人が多いな……。
よくこんな変人ばかり集められたもんだ。
ルーク「意思表明さえしてくれれば、特に申込書類などは必要ないよ。
3日後の放課後、ポムフィオーレのボールルームでオーディションを行う。
忘れずに来てくれたまえ」
「「「はい」」」
意思表明が出来た…という事で、これで申し込みは大丈夫だろう。
レオナ「おい、いつまで俺の席の周りでウロチョロする気だ。さっさと散れ」
『そう思うなら、尻尾放してください』
腕にまだ絡みつくレオナ先輩の尻尾を指さすと、それに関して無視するレオナ先輩。
ムッと来たので尻尾を掴もうとすると、さっと離れた。
グルル…と唸られたが、困った時は尻尾掴むのが一番だ。
レオナ「……!へぇ、ちゃんとつけてるんだな」
『え?何をですか?』
何の話か分からず首をかしげる、レオナ先輩はどこか上機嫌そうに、私の前髪をツンツンと触る。
……あぁ、髪飾りか。
クリスマスプレゼントとしてレオナ先輩に貰った髪留め。
翡翠色の宝石に、銀色の花と月のモチーフがついている髪止めを今もつけてる
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ぬこ - オリキャラ苦手だけどこの作品は好きだわぁ( ˇωˇ ) (2023年3月1日 1時) (レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - あぁぁぁぁぁもうありがとうございます。早速読んできます。 (2020年9月15日 0時) (レス) id: d01e8aaa3e (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 早速のコメントありがとうございます!ヴィル先輩のユニーク魔法、気になりますよね。今回、オバブロするのは誰なのかもまた気になる話です!更新を順々に進めて行きますのでよろしくお願いいたします (2020年9月14日 22時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 来ました!!!!五章!!!!今後も更新を楽しみに待っています!!!!あとヴィルさんのユニーク魔法が物凄く気になる!! (2020年9月14日 22時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年9月14日 22時