第五章 31_タンポポ ページ32
レオナ「チッ…出たな変人」
ルーク「ごきげんよう。
おや、昼休みだというのにムシュー・タンポポはどうしたんだい?」
レオナ「四六時中一緒にいる訳ねぇだろうが。
さっさとその草食動物どもを連れてどこかへ失せろ」
シッシと妖精と共にルーク先輩を追い払おうとするレオナ先輩。
……尻尾グルグル巻きつけてくる、苦手…というか嫌いなんだろうな、この人の事。
デュース「ムシュー・タンポポ……?」
デュース君が謎のあだ名?についてコテンと首をかしげる。
困惑する私達を見てふふふっと笑うルーク先輩。
ルーク「
『ラ、ラギー先輩?』
グリム「何でタンポポなんだゾ?頭が黄色くて、パッと広がってるから?」
ルーク「ノンノン。そんな理由じゃない。
あれは去年の春……麗かな春の息吹を学び舎のそこかしこに感じ始めたころの事___」
急に語り出したよ、この人‥何なんだ、一体。
ムシュー・タンポポの由来……
それはラギー先輩が、タンポポを食材として沢山とっていたから…らしい。
ルーク「という事があってね。
それ以来、道端のタンポポすらも命の糧とする彼に敬意を評して、ムシュー・タンポポと呼んでいるんだ」
エース「ラギー先輩、タンポポくってのた?!つかそれ、敬意じゃなくね?!」
レオナ「…アイツ、本当に腐ってなきゃ何でもいいのか。
まさか俺にも食わせてねぇだろうな‥‥?」
『タンポポって、ビタミンA、ビタミンB2、カルシウム、鉄分などが豊富に含まれていて、結構いい野草の1つなんですよ。
地方によっては薬草にも使われますし…紅茶やコーヒーに茎の根を混ぜたりして特産物にしている所もあるとか』
デュース「そ、そうなのか…?」
『錬金術にも使われているし…下処理さえ済めば食べられると思うけど』
レオナ「……………」
『ちょっと同情的な目で見ないで下さい。
流石の私も道端のタンポポに手は出しません。出すとしても植物園に生えている物です』
レオナ「手ェ出してんじゃねぇか…」
エース「……A、たまにオンボロ寮に差し入れするわ」
『同情しないで!!まだ食べた事無い!』
デュース「まだ…何だな」
タンポポ1つでここまで同情されてしまった…。
クソ、今度ラギー先輩と結託して、絶対コイツ等にタンポポフルコース食わせてやる。
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ぬこ - オリキャラ苦手だけどこの作品は好きだわぁ( ˇωˇ ) (2023年3月1日 1時) (レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - あぁぁぁぁぁもうありがとうございます。早速読んできます。 (2020年9月15日 0時) (レス) id: d01e8aaa3e (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 早速のコメントありがとうございます!ヴィル先輩のユニーク魔法、気になりますよね。今回、オバブロするのは誰なのかもまた気になる話です!更新を順々に進めて行きますのでよろしくお願いいたします (2020年9月14日 22時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 来ました!!!!五章!!!!今後も更新を楽しみに待っています!!!!あとヴィルさんのユニーク魔法が物凄く気になる!! (2020年9月14日 22時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年9月14日 22時