第五章 27＿慌てた象からの進化 ページ28
カリム「おーい、お前等〜。もうそろそろ行かないと午後の授業遅れるぜ！」
モップ拭きが終わったのかカリム先輩が此方に声をかけてきた。
アズール「カリムさんに急かされるとは……ですが確かにその通りですね」
ジャミル「アズールなんかと話している場合じゃなかった。
早く課題のプリントをとりに行かないと」
『なんかって…』
もう遠慮なしだな、この人…。
まぁ、気楽になっているのならばいいんだけども。
エース「げっ、俺等次の移動教室、西校舎で遠いじゃん」
デュース「急ぐぞ！A、グリム！」
そう言い走りだす2人、それを慌てて追いかける私とグリム君。
だが、グリム君の足では絶対に追いつかないので彼を抱えて2人を追いかけた。
＊＊
＿＿3日後
最初の練習日から3日が経った。
あれからジャミル先輩によるダンス指導でかなり踊れたり、歌えるようになったデュース君……と、グリム君(？)。
だが、体育館で練習をしに来たのは私達だけではなく他の生徒もそうだった。
体育館のあちらこちらにオーディションに参加するであろうメンバーが練習をしていた。
グリム君は「ツナ缶は渡さねぇんだゾ！」と意気込んでいるが…商品にツナ缶はないんだよ。
『賞金目当て…ですかね』
ジャミル「賞金よりも、これを機にプロデビューを狙う生徒の方が多いんじゃないか？」
デュース「プロか……言われてみると、どいつもこいつも身のこなしが熟れている気がするな」
周囲のプレッシャーからからガチガチに身構えているデュース君。
本番もカチカチに緊張するかもな。
そんなデュース君の肩にポンッと手を置くジャミル先輩。
ジャミル「そう身構えなくても、君達も歌いながらのパフォーマンスが様になって来てる。
最初の頃の“慌てた象”に比べれば大分マシだ」
『ジャミル先輩も象で例えちゃうんですね』
カリム「うんうん。歌声の伸びもよくなったし、音も外さなくなった。
真面目にボイストレーニングを頑張ったおかげだな。偉いぞ、お前達！」
よしよしと自分よりせが高いエース君達の頭を撫でるカリム先輩。
照れる2人に対しても笑顔だ。
グリム君は撫でられるのは気持ちよさそうだが…やや荒っぽい手つきに頭がフラフラとしている。
カリム「Aもサポートご苦労さん！」
『いや、特に何もしていないんですけど…』
よしよし、と私も頭を撫でられる。
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ぬこ - オリキャラ苦手だけどこの作品は好きだわぁ( ˇωˇ ) (2023年3月1日 1時) (
レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - あぁぁぁぁぁもうありがとうございます。早速読んできます。 (2020年9月15日 0時) (レス) id: d01e8aaa3e (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 早速のコメントありがとうございます！ヴィル先輩のユニーク魔法、気になりますよね。今回、オバブロするのは誰なのかもまた気になる話です！更新を順々に進めて行きますのでよろしくお願いいたします (2020年9月14日 22時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 来ました!!!!五章!!!!今後も更新を楽しみに待っています!!!!あとヴィルさんのユニーク魔法が物凄く気になる!! (2020年9月14日 22時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年9月14日 22時
