第五章 25＿デキる奴 ページ26
あれ放映がされていれば、私とグリム君を助けに来た2人は、オーバーブロットした事に気付いていた筈。
なのに、オクタヴィネル寮の人達がいる事も、
ジャミル先輩とカリム先輩がいる事にも驚いていた。
それに極めつけは…学内の雰囲気だ。
スカラビア寮はともかく、他の寮でジャミル先輩に関するうわさが上がっていない。
あんなの放映されたら噂所の話じゃない筈なのに。
『あれは…通話だったんですね。ということは、アズール先輩が寮生達に見せたマジカメは…』
アズール「えぇ。あの場にいる人間だけしか見れない非公開モードです。
ネットの通信も学外には届かないようにしていましたから、学内にいる人間にしか見れなかったはずです」
『…趣味悪いですよ』
アズール「何を言うんですか。僕は“レオナさん”と違って、必要以上に相手をいたぶって楽しむ趣味はありませんから」
うわ、契約書砂にされかけて、意地悪された事凄い根に持ってる。
…まぁ、あそこまでしろなんて私は一言も言ってないけどね。
アズール「折角手に入れた秘密です。自ら価値を暴落させるような真似はしませんよ」
ジャミル「はぁ、どの口が…。でも、そうだな…。
＿＿悔しいが、アズールの慈悲のお蔭で、俺の親も、アジーム家も、俺がオーバーブロットした本当の理由は知らないままだ」
『じゃあ、スカラビアの寮生達は…？』
ジャミル「……それは………」
ジャミル先輩が言うには、最初はスカラビア寮の寮生は裏切り者のジャミル先輩を追い出そうとした…らしい。
だが、それを止めたのは……ほかならぬカリム先輩だという。
そんなカリム先輩の意向があり、寮生達はこれ以上事を荒立てる事はなくなったらしい。
スカラビア寮生は遠謀思慮がモットーとしているから、どちらにつくか派閥争いがあるとか…怖っ。
…ジャミル先輩的には、色々と不満に思う事もありそうだけど。
『……イイ奴じゃなくてデキる奴、ですか』
ジャミル「……何だ、何か言いたげだな」
『いえ、ジャミル先輩もそうですけど……カリム先輩も“変わったんだな”って』
以前の彼なら「ジャミルは良い奴だから」…と押し通していた。
だけど、今回のホリデー事件から、彼も考え方を改めたのだろう。
…何というか、ようやく対面で向き合えるようになったんだなって感じがする。
第五章 26＿混ぜるな危険→←第五章 24＿アズールのハッタリ
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ぬこ - オリキャラ苦手だけどこの作品は好きだわぁ( ˇωˇ ) (2023年3月1日 1時) (
レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - あぁぁぁぁぁもうありがとうございます。早速読んできます。 (2020年9月15日 0時) (レス) id: d01e8aaa3e (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 早速のコメントありがとうございます！ヴィル先輩のユニーク魔法、気になりますよね。今回、オバブロするのは誰なのかもまた気になる話です！更新を順々に進めて行きますのでよろしくお願いいたします (2020年9月14日 22時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 来ました!!!!五章!!!!今後も更新を楽しみに待っています!!!!あとヴィルさんのユニーク魔法が物凄く気になる!! (2020年9月14日 22時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年9月14日 22時
