GHOST MARRIAGE＿48 ページ48
リドルSIDE
30分解散の後、一度ハーツラビュル寮へ戻ろうとした。
ハートの女王の法律に基づき、今日中に薔薇の剪定を終わらないといけないからだ。
だが、ふと足を止め、Aの方を見て、彼女を呼んだ。
エース達と共にどこかへ行こうとしていた彼女は呼ばれた事に気付き、此方に近付いてきた。
『どうしました、リドル先輩』
リドル「いや、特にこれといった理由はないんだけど…さっきの言葉が気になってね」
『…え、ポエムのやつですか？』
リドル「そうじゃなくて！…僕をハートの国の王と言った事だよ」
『あぁ…えっと嫌でした？』
リドル「嫌と言うか…理由が気になったんだ」
割れながら小さい理由で呼びつけてしまった気がする。
そんなに意味も考えて居なかったら、どうしようか…。
『入学して早々みたリドル先輩は…ハートの女王で間違いありませんでした』
リドル「それは…僕が、法律を盾に寮生達を圧制していた…ことかな」
『そうですね‥あの頃の先輩は誰から見ても、我儘で短気な女王様です』
改めて…というか、Aの口から言われるとキツイ。
僕はあれから変化出来ているのだろうか。
王だの、女王なんて肩書がなく…寮生達に信じられているのかな…。
『でも今は、一皮むけた感じがした…からですかね』
リドル「一皮むけた？」
『我儘とか短気とか、そういう女王らしい雰囲気は亡くなっ
切っている、王様…みたいに見えます』
リドル「僕が、寮生達を導いていると？」
『はい。だって、エース君やデュース君も、トレイ先輩やケイト先輩…
他のハーツラビュルの寮生達も、今のリドル先輩を信じていますから』
そう言われて、心の底にあった不安が晴れた気がした。
僕はまだ…“怯えていたんだろう”。
本当に信用されているか…分からなかったから。
だけど…。
リドル「……そうか、僕は…女王から王になれたんだね」
『私からはそう見えますよ…。だから先輩には気高くて美しい、真っ赤な薔薇が似合います』
リドル「……ありがとう、A」
オーバーブロットして、闇の中にとらわれた僕に、手を差し伸べてくれたA。
リドル「…あぁ、また君に勇気を貰ったね」
『え？』
リドル「いいや、何でも無い。それじゃあ、僕はバラの剪定を済ませてくるよ」
Aにそう言い、背を向け、ハーツラビュル寮へ向かう。
リドル「…王か。ならば…王らしく、臣下のトレイたちを、救い出さないと、な」
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かずほ(プロフ) - 初めまして!! 続編おめでとうございます！ 本編の方も全て読み終わりました!! お気に入り登録しておきます！ ゴスマリ来ました!!!!待ってましたーー！ 更新楽しみに待ってまーす！ (2020年8月30日 7時) (
レス) id: e1ffbbade3 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - ゴスマリ来ました!!!!そして続編おめでとうです!!!!今後も更新楽しみに待っています!!!!o(*⌒―⌒*)o (2020年8月29日 20時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年8月29日 20時
