元彼ユンギ先生

# 46 ページ46

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泣いても 、現実は変わらねぇのに

俺はバカみたいにたくさん泣いた 。




立ち直れねぇ俺の前に 手を差し出すかのように

Aと出会ったのが始まりだった







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「 ユンギくん !! 」





「 ユンギくんのために 、頑張ってチョコ作ってきた .. !! 」





「 ユンギくんのその笑った顔すき !! 」








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俺のあとをちょこちょこ着いてきて

少し照れくさそうに俺の名前を呼んだり

ふにゃっとした笑顔を向けてきたり ..


ついこの間失恋したばっかなのに






俺は 、Aを好きになっていて 、

Aに夢中になっていったのなんて自分がよく知っている







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「 好きだ 、 A 。 」







「 私も !! 」







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こうして俺らは 、付きあった 。

この関係が1番落ち着いて 、この関係になれたことが


俺の中で十分な幸せだった 。








でもそれは 、俺だけだったみたいで

日に日にAの笑顔が少なくなり 、


我慢して強がってる姿をよく見かけるようになった








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「 おはよう

今日一緒に帰ろ !! 」






こんなことを言ってくれたのに 、

気がつけば






「 おはよう 」




たったそれだけになってしまっていた







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Aが我慢して傷ついてることなんて

分かっていたのに 、この時の俺は


何をすべきだったのか 、全く分からなかったんだ




今思えば全部放り投げて 、Aのそばに

居ればこの時はどれくらい変わってたんだよ ..








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