ひと〜つ ページ2
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「もしもし、あっ、国木田さんっすか?」
バイト帰り、俺はちょっと武装探偵社に寄ろうと思っていた頃俺の職場の上司、国木田さんから電話がかかってきた。何かあったのかと思ったが
《少し話がある》
と云ってから切られた。
………どこで話が?
俺は、国木田さんのいる場所が分からなかった
……勘で行くっすか…
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扉を開けて店の中を見渡すと案の定、国木田さんがいた。何故か太宰さんと銀髪?の人も。
「国木田さんッ!遅れました!!っす!」
「あぁ、来たか。それと、遅れてないぞ。1分弱で着いたんだからな。」
俺が謝罪をしたら国木田さんは遅れてないとそれと俺が場所を教えなかったのも悪いからなと
逆に謝ってくれた。優しいっすね!!
「え、私と反応が違う。」
国木田さんが俺に謝ったからか太宰さんは文句を云った。あれ、なんか忘れてるような…
「えっと……あの……この方は…」
「?あ、そうだ!俺、君の事気になってたんっすよ!」
そうだ、銀髪君の事だ。完全に忘れていた。
「俺、瀬戸幸助っす!!セトって呼んでくださいっす!」
「ぼ、僕は中島…敦です……」
俺が自己紹介をすると、彼は自己紹介をしてくれた。……見た所…俺の年上っすね。それにこの服………俺がいた孤児院の服と同じ…
孤児院の出っすか…
………?孤児院の出?太宰さんと国木田さんが引き取る筈がないし(何気に酷い)、抜け出した?……いや、この人はそんな事しなさそうだし…
俺が頭の中で考えている間に、虎探しの方法を喋っていた。……ほうほう…中島さんが囮っすか……
「話に割り込んですいませんっす!あの……その虎探し、俺も同行したいっす!……
良いっすか…?」
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作者名:▲水月鬼△突き指したぜ | 作成日時:2017年12月2日 21時