俺らの妹は血が繋がってないのでなんでもやりたい放題だよな【おそ松さん】

第15話 ページ16

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「今日は授業参観ということで、保護者の皆様ありがとうございます」



すらすらと先生の長い言葉を右から左へ聞き流しながらボーッとしてます
今日の授業参観は一応母さんには言ってあるんだけど、どうやら母さん、その日は父さんと温泉に行く日らしい


私の都合で普段頑張ってくれてるふたりを連れ出す訳にもいかず、かと言ってここの卒業生である兄を連れてきたら確実に何かよからぬことが起きるってわかっている



普段は行事には参加してくれる父さんと母さんには心配かけるようで悪いけど兄達には言わないでくれと頼み込んだ



大丈夫、なんとかなる、このイベント……なんの問題もなくクリアしてみせるぜ！



「松野！」


「えっ、あ、はい」


「ここの問題解いてみなさい」


「えー、分かりましたぁ」


夏休み前の授業参観、暑くてチョークを握るのもめんどくさい


とりあえず出された数学の問題をこんなものかなとテキトーに解いてみる



「合ってますかせんせー」


「あぁ、合ってるぞ」


「わぁい」


暑くて先生もだるいのか最初の保護者への言葉からのやる気があまりにもない



「みんなー、松野の解き方、よく写すように！」


｢｢はーい｣｣


席にかたんっと戻ると机がひんやりと私の体を冷ましてくれる


そうだ、ここにいたんだ私の運命の人、今日から私は机の恋人よ


などと馬鹿なことを授業参観という行事中に考えたのがいけなかったんですか
ああ神様、どうしてあの悪魔達が



「うひゃあ、なんも変わってねぇなー！」


「ふっ、俺たちの時が進んだだけの話…」


「ちょっとカラ松黙っててくれない？一応授業中だから」


「先生も全く変わってないとか…」


「あー！結衣僕が座ってた席座ってるー！」


「十四松兄さんおちついて！！」



「松野…お前両親は…」


「くそ兄共が迷惑かけます先生」


「俺もう松野って苗字がつく生徒は持たないと決め他、今決めたわ」


「私が最後の松野だから大丈夫なはずです」


「過労死しちゃう」


「大丈夫です、その時は兄たちが丁重に火葬場まで持っていきます」


「俺結局松野に殺されるの！？」



『せんせーいきろー』と、クラス中から笑い声がどっとあふれた


親御さん達も苦笑いだが笑っているようで今はなんとか安心できる


つうかなんでくるかなぁ！？午後のいい時間に大人が6人もいるっておかしいんだからね！？
頼むから家にいてくれよ…と、切実に後ろを向いて目線を送ると6人全員手を振った

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