290話 夢の中-対面- ページ40
みゆきside(夢の中)
大和「このことが原因で、みゆきが俺と関わりたくないことはわかっていたんだ…」
みゆき「手紙…。ありがとう」
私は大和から、そっと離れた。
大和「みゆき…。手紙、読んでくれたのか？」
みゆき「うん…。おそ松達と一緒だけどね。大学の入学式の写真を見るまでは大和も同じ大学だなんて思わなかったよ」
大和「お、おそ松達…？」
みゆき「信じてもらえないかもしれないけど…。大学の夏休み前日に『おそ松さん』の世界に来てから、おそ松達の家にお世話になっているの」
大和「マジかよ！？」
みゆき「それで私達が今いるのは、私の夢の中なの」
大和「ええっ！？」
みゆき「おそ松達とデカパンの発明品・ユメデアエールっていう薬を飲んでパパやママ、学生会館の館長さんと寮母さんに会ったの」
大和「ちょ、ちょっと待って…。そのユメデアエールを飲んで、夢の中で会うことができるってこと？」
みゆき「うん。夜9時から11時の間に水なしで口の中で溶かして飲むの。1日1回・1錠の服用で次元を問わず、夢の中で会うことができるの」
大和「ん？デカパンがそんな発明品を作れると思えないんだけど…」
みゆき「私もなんとなくだけど、そう思う…」
(あれ…？大和…。)
大和「どうした？」
みゆき「『おそ松さん』のこと、知ってるの？」
大和「知ってるも何も『おそ松さん』、パソコンのアニメ動画で観たよ」
みゆき「ええええええ…！？」
大和「大学に入ってから同じ学科の奴らに教えてもらってハマったんだ。それに声優さんが超豪華だよな」
みゆき「う、うん…」
大和は私の手を握った。
みゆき「え…？」
大和「おそ松達の所に行こうぜ！」
大和は私の手を引き、一緒に走っている。
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チョロ松side(夢の中)
僕達は座って、みゆきさんの話をしている。
パパ「みゆきのことを何もわかってあげられなくて、お恥ずかしい限りです」
お母さん「そんなことありませんよ。私達もこの子達のことを“理解しているか？”と言われたら、何も答えられませんわ」
そんな中、誰かの足音が聞こえて来たので振り向いた。
チョロ松「みゆきさん！」
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みゆきside(夢の中)
私は大和と一緒にみんながいる所に戻って来た。
みんなは私達の方を見ている。
パパ「みゆき！」
みゆき「パパ…」
大和「おじさん、おばさん…。お久しぶりです」
ママ「大和くん」
六つ子「大和くん！？」
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作者名：よっちー | 作成日時：2017年6月12日 22時
