285話 「今でも嫌な夢、見ることがあるのかな」 ページ35
チョロ松side
チョロ松「カラ松兄さん…?」
カラ松「みゆきちゃんが不安に思っていることは他にもいっぱいあるんじゃないかって、思うんだ」
確かにみゆきさんと初めて会った時はトト子ちゃんが言っていた通り、オドオドしていた。
そんな中、誰かが襖をノックした。
お母さん「開けていいかしら?」
襖越しに母さんが話しかけて来た。
チョロ松「は〜い」
襖が開くと、パジャマ姿の父さんと母さんがいた。
---------------
みゆきside
みゆき「お父さん、お母さん…」
(私達の話、聞いてたのかな…?)
お父さん「もう薬は飲んだのかな?」
みゆき「ううん。まだ」
カラ松「この説明書によると、薬を飲むと人によってはすぐに眠くなることがあるんだ。だから、みゆきちゃんを寝床に連れて行ってから薬を飲んでもらおうと思っていたんだ」
お母さん「まあ…。そうなのね。みゆきちゃん、部屋に戻る?」
みゆき「うん」
チョロ松「じゃあ、デカパンに電話して来るね」
お母さん「みゆきちゃん。部屋に行きましょう」
みゆき「うん…」
---------------
カラ松side
俺は床に置いたユメデアエールを手に取った。
チョロ松「カラ松兄さんも一緒に行こうよ。その方がみゆきさんが安心すると思うんだ」
カラ松「えっ、いいのか?」
チョロ松「うん。僕はデカパンに電話をかけるから、みゆきさんに付き添ってあげてほしいんだ」
カラ松「ああ」
おそ松「みゆきちゃん、おやすみ〜!」
一松&十四松&トド松「おやすみ〜」
みゆき「おやすみ」
---------------
おそ松side
みゆきちゃん、カラ松、チョロ松、父さん、母さんが部屋を出たのを確認してから襖を閉めた。
おそ松「はぁ〜…」
俺は布団の上に座った。
十四松「ユメデアエールの夢の中って、どんな感じなのかな?」
トド松「う〜ん…。どうなんだろう…」
一松「…みゆきちゃん。今でも嫌な夢、見ることがあるのかな」
トド松「どうなのかな…。僕達には心配かけないように、言わないだけなのかもしれないよね」
俺は黙って弟達の話を聞いていた。
---------------
チョロ松side
僕達は黒電話の近くに差しかかった。
チョロ松「じゃあ、デカパンに電話するね」
カラ松「ああ。頼む」
お母さん「行きましょう」
みゆき「うん」
僕は父さん、母さん、カラ松、みゆきさんが部屋に向かっているのを確認した。
受話器を取って耳に当て、デカパンの電話番号のダイアルを回している。
286話 夢の中-過去の記憶-→←284話 「やりたいことがあるって、いいことだよ!」
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:よっちー | 作成日時:2017年6月12日 22時