中村みゆきストーリー 〜私、助けられたんです。〜

16話　楽しい時間 ページ16

みゆきside

みゆき「あのね…。実は中村悠一さんの吹き替え映画、初めて観たの」
愛「えっ！そうなの！？」
みゆき「うん…。アニメだと『おそ松さん』のカラ松以外、全然知らなかったの」
女子達「ええ〜っ！？」
綾「じゃ、じゃあ…。アニメ以外で、ゆうきゃんの作品を知ったってこと？」
みゆき「う、うん…」
みなみ「…ということは、ゲームとか特撮？」
みゆき「ゲームじゃなくて、特撮だよ」

(特撮観てる人なんて、いないか…。)

みなみ「なんていう作品なの？」
みゆき「あっ…。『特命戦隊ゴーバスターズ』と『ウルトラマン列伝』を観てたよ」
愛「ゴーバスにウルトラマン！？観てた観てた！！」
弥生「私も！」
みゆき「えっ、本当！？」
愛「『仮面ライダー』にも出てくれたら最高だわ〜」
みゆき「そういえば、仮面ライダーには出てないよね」
綾「みゆきちゃんが特撮観てるのが意外…」
みゆき「えっ、そう？」

そんな時、ドアの開閉音が聞こえた。

みゆき「ん？」

女子学生会館の館長の福山大輔〈ふくやま だいすけ〉さんがいた。

館長「みゆきちゃん、お帰り」
みゆき「ただいま！」
館長「大和くんとの映画は楽しかったかい？」
みゆき「はい！」
館長「そろそろご飯だよ」
みゆき「は〜い」

私は荷物を持って部屋に戻ることにした。

---------------

大和side

俺は明日放送の『マスケティアーズ』と毎週録画予約している『甘々と稲妻』の録画予約を終え、テレビを消した。

大和「これでオッケー！」

(つーか、腹減った…。)

台所に行き、炊飯器の炊飯タイマーを見た。

(あと20分…。何食べようかな…。)

大和「あ！」

(前に『クックメモ』で「しめじと卵の炒め物」のレシピを見つけたし、それにするか！)

ちなみに『クックメモ』とは料理サイトのことだ。

---------------

みゆきside

私は部屋にいて、荷物を置いた。

(ご飯食べたら、大和にメールしよう。)

私は部屋を出ることにした。

---------------

no side

沙織達は椅子に座ってみゆきが来るのを待っている。
それ以外の女子学生達は厨房につながっているカウンターに向かい、寮母が用意した夕食が載っているトレーを取りに行っている。

愛「いい匂い！今日はカレーかな？」
綾「今日のメニュー表にチキンカレー、サラダ、カクテルゼリーって書いてあったよ」
愛「チキンカレー！」
みなみ「カクテルゼリー？」

そこへ、みゆきがドアを開閉してダイニングルームに戻って来た。

17話　夕食→←15話　女子学生会館での話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す