35話 「誰かを好きな気持ち」 ページ35
みゆきside
みゆき「ん…。あれ?みんな…」
私が目を覚ましたら、おそ松達の姿はなかった。
みゆき「そっか…。話をした後にそのまま眠っちゃったんだ」
私は置いてあった残りの麦茶を飲み干した。
みゆき「はぁ…」
私がコップを置いたら、誰かが襖をノックした。
みゆき「はい…」
お母さん「みゆきちゃん、入ってもいいかしら?」
みゆき「うん…」
お母さんは襖を開けて私の所にやって来た。
お母さん「気分はどう?」
みゆき「うん、もう大丈夫」
お母さん「実はね、おそ松達と話しているのを少し聞かせてもらったの。お仕事をしているお父様とお母様のためにご飯を作って、すごくいい子だと思うわ。その一方で、悩み事を一人で抱えてしまうところがあることがわかったわ」
みゆき「お母さん…」
お母さん「さっき、病室の外で…。どうして泣いていたのか、よかったら聞かせてくれないかしら?」
みゆき「うん。お昼ご飯を食べてる時に何回かカラ松と目が合ったの…。でも、そのたびに目を逸らしちゃって…。ドキドキして、変な感じがするの…」
お母さん「ふふっ」
みゆき「?」
お母さん「みゆきちゃんは、カラ松のことが好きなのね」
みゆき「ええっ!?う〜ん…。そうなのかな…」
私は、はにかみながら答えた。
みゆき「初めて会った時から…。“やっと来たかい、カラ松ガールズ”とか、サングラスをかけてキザなこと言ってて“なんなの、こいつ”って正直思ったの」
お母さん「そ、そうなの…」
みゆき「でも…。誰よりも優しくて傷つきやすくて素直な人なんだって、わかったの」
お母さん「みゆきちゃん…」
みゆき「私の住んでいる世界にいたら、“いいな”っていつも思うの…」
涙が出て来た。
みゆき「ごめんなさい…。こんなこと言ったって仕方ないよね…」
お母さんは私の頭を優しくなでてくれた。
お母さん「誰かを好きな気持ちを無理に押し殺そうとすると心が壊れてしまうわ…。自分の気持ちに素直になった方がいいわ…」
みゆき「“誰かを好きな気持ち”…?」
私は高校時代のことを思い出した。
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みゆきside(回想)
男友達「みゆき。一緒に帰ろうぜ」
みゆき「あ、うん…」
(私なんかといて、楽しいのかな…。)
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みゆきside(回想2)
男友達「明日、どこか遊びに行かないか?」
みゆき「ごめんね。用事があるの…」
(本当は遊びに行きたいけど、私の趣味を知ったら引くんじゃないかな…。)
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よっちー(プロフ) - 黒バイさん» そうです。その通りです。(笑) (2017年10月29日 19時) (レス) id: 5c2aba33ec (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ - アニメの声優さん中村悠一さんと沢城みゆきさんですか?主人公の名前の (2017年10月29日 19時) (レス) id: e0c016b9ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よっちー | 作成日時:2016年8月9日 10時