22話 「できること」 ページ22
みゆきside
お母さん「みゆきちゃん、ありがとう。今日はゆっくり休んで、明日はカラ松のお見舞いに行きましょう」
みゆき「うん、そうだね。おやすみなさい」
チョロ松&一松&トド松「おやすみ〜」
お父さん&お母さん「おやすみ」
私は台所を出て、部屋に戻った。
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no side
おそ松「俺って、バカだよな〜…」
パジャマに着替えたおそ松は布団に寝転んだ。
十四松「カラ松兄さんのこと?」
おそ松「ああ、やっぱりあいつがいないとつまんないよ。だからさっき、“みゆきちゃんの作った卵焼き、カラ松にも食べさせてやりたかった”って言っちゃったんだ…」
チョロ松が襖を開けた。
トド松「そんなことだろうと思ったよ。おそ松兄さん」
襖の前には一松とトド松もいた。
一松「…最後の残り半分の肉まん分ける時、なんか変だった。カラ松のこと、考えてたんでしょ?」
おそ松「…なーんだ。お見通しだったってことか」
おそ松は起き上がった。
一松とトド松が部屋に入ってから、チョロ松が最後に入って襖を閉めた。
チョロ松「おそ松兄さん、僕達何年六つ子やってると思ってるのさ」
おそ松「あ、ああ。そうだよな」
おそ松はニコッと笑った。
トド松「明日は早いし、早く寝ようか」
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みゆきside
私は布団を敷いた後、パジャマに着替えた。
みゆき「あ〜…。疲れた…」
私は布団の上に寝転んだ。
≪みゆきちゃん…。助けて…≫
みゆき「“助けて”って言ったって…。どうすればいいの…?」
私は部屋の隅に置いてあるカバンの所に行った。
たまたまカバンに入れていた臨床心理学の教科書を取り出して、ページを開いた。
みゆき「カウンセリング…。“依頼者の抱える問題・悩みなどに対し、専門的な知識や技術を用いて行われる相談援助のことである。”…って言っても、専門的なことなんて何も知らないじゃない…。ただ話を聞いてあげるしか…」
私は大事なことに気がついた。
(カラ松の話を聞いてあげるだけでも心が楽になるかな…?)
私は教科書をカバンにしまい、布団に入った。
(私にできるのはこんなことくらいだ…。)
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ちなみに作者は一応大学には通っていましたが、心理学科ではなく日本語学科でした。
ヒロインがヒーローを救う(?)ような展開って面白いのではないかと思い、そのようにしてみました。
どうかひとつ、お付き合いください。
※「カウンセリング」はウィキペディアを参照しました。
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よっちー(プロフ) - 黒バイさん» そうです。その通りです。(笑) (2017年10月29日 19時) (レス) id: 5c2aba33ec (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ - アニメの声優さん中村悠一さんと沢城みゆきさんですか?主人公の名前の (2017年10月29日 19時) (レス) id: e0c016b9ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よっちー | 作成日時:2016年8月9日 10時