オマケの風邪引きメイドさん （返事がない只の屍のようだ。さんリクエスト） ページ41
これはもう一人のメイドのお話
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「ラム、大丈夫？」
「……平気よ、こんなの寝ていれば治るわ。というか、何故ここにいるの
フロイド」
熱により無意識に頬を赤く染めたラムが苦しそうに近くの椅子に座るフロイドを見つめる
そう、ラムは今現在熱を出してしまってこうして自室で一人寝ていた(心配していたレムを無理やり送り出して)はずなのだが何故かこのちゃっかりウツボが侵入していたのだ
「…だって、未来の番にもしもの事があったら大変じゃん？だから、お見舞い♡」
「帰りなさい。一夫多妻制のウツボはお断りよ」
ラムはゴホゴホと苦しそうに咳をしながらもフロイドとは反対方向を向く
えぇ〜！！違うよぉ！！俺はちょー誠実だしぃ！！！…と叫んではいるがこの状況ではうるさいし、いい加減帰ってほしい
ラムは心底イライラしていた
特に、熱で余計にである
その様子を見て、フロイドはピタッと止まってう〜んと唸り、思い付いたかのようにあっ！と叫んだ
「…何？早く帰…」
「ちょっと待っててね！今、作ってくるから！」
「は、何言って…」
ラムの声も無視して、バビューンと効果音が付きそうなくらいにドアを開けて走り知っていったウツボにラムはやっと寝れると意識を手放した
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ラムが目を冷ました時
ひんやりとした感覚が額にあった
「冷た…い…気持ち…いい」
無意識に出てしまった言葉にハッとして口を抑えるも誰も居なくてホッとするラム
起き上がろうとすると頭上の氷嚢がずり落ち、左手に違和感を感じた
まるで、誰かに握られているような…
その感覚を確かめるために左を向く
そこには居なくなったはずのフロイドがギュッとラムの手を握って爆睡していた
「…帰れって言ったのに」
その様子にため息をついて、呆れたような視線をフロイドに向ける
「ん…ラム…良くなってね」
寝言まで、自身の事を言われて
毎回、毎回、塩対応をしているのにこの馬鹿な人魚はどうしてここまでするのか
自身の手を握るフロイドをジッと見つめるラム
『うちの片割れは一途なものですから』
その顔を見て思い出すのはこの爆睡している男とよく似た男の言葉
【ねぇ、僕の言う事が聞けないの？僕が来いと言ったら来いよ！！】
「っ…！」
直後に思い出したくもない忌まわしい声が蘇る
オマケの風邪引きメイドさん その２→←IFルート 風邪気味メイドさん その６ end
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乃亜(プロフ) - 個人的に、ほむほむ推しなので、イデア寮長がほむほむ推しになってくれたら嬉しい (2021年3月28日 13時) (
レス) id: b60b5d5449 (このIDを非表示/違反報告)
乃亜(プロフ) - 遅くなりましたが、まどマギ1話見ました〜！あれは、地獄ですよ…（経験者は語る） (2021年3月23日 8時) (レス) id: b60b5d5449 (このIDを非表示/違反報告)
未月 - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2021年3月15日 19時) (レス) id: 2a27e87c15 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - 夜海さん» コメントありがとうございます。リクエスト承りました！順番にリクエストを消化していくので、もう少しだけお待ち下さい(*´ω｀*) (2021年2月28日 19時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
夜海 - もしレムがヴィルの使い魔になったらを書いてください (2021年2月27日 19時) (レス) id: a3c70cbb44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こんぶん | 作成日時：2020年10月14日 21時
