IFルート 風邪気味メイドさん(返事がない只の屍のようだ。さんリクエスト) ページ35
それはある日の朝食の時間の事だった
「こほっ………こほ……っすみません、仕事中に…」
「え?!れ、レムさん…!大丈夫?!」
利き手で飛沫を抑えて反対方向を向く青の君の姿に毎回会えるのを楽しみにしているNRC生は焦る焦る
そして、その様子をモグモグと此方は元気が有り余っている食べっぷりのジェイドが少しだけ眉間に皺が寄る
「おや…レムさん、もしや具合が悪いのですか?」
「やっぱり、ジェイドもそう思う?今日、やたらと咳が多いよねぇ」
そんなジェイドにフロイドは何処か焦りを見せた表情で彼女の後ろ姿に視線を向けた
だが、一番ひどいのは
やたらと咳が止まらないレムに視線を剝向けるアズールであり、眉間に皺を寄せてジッとレムを見つめている
それも、何処かぷるぷると震えながら
その様子を見て、目の前の席に居たフロイドが
これアズール爆発すんじゃね?
と、思ったのもつかの間
「っ……!!」
「…危ない!!!!」
視線の先にいたレムが体制を崩して床に倒れそうになる
それを見たアズールがバンっ…!!と机を叩いて、席を飛び出す様に離れたかと思うと直ぐ様マジカルペンを振りかざして風の呪文を唱える
「っ……!」
すると、レムの背中にフワッと風の渦が現れて彼女を優しく下ろした
それを間近で見ていた生徒はぽか〜んとした状態だったが、顔をブンブンと振り覚醒してこう叫んだ
「誰か担架運んでこぉぉぉぉいいぃ!!!!俺らの女神が倒れたぁぁぁあ!!!」
正しく、うるさい事この上無し
運べ運べ、今すぐに!!
レムさぁん!!!死なないでぇぇぇ!!!
俺達が助けますからぁぁぁ!!!!
キーンとする男達の叫び声に慌ただしくなる食堂
レムは汗ばんだ表情で耳を塞ごうと腕を動かす動作に入った
だが、その前に褐色の腕によって彼女の耳が塞がれた
「うっせぇ!!!!…病人の、しかも女の前でみっともなく喚いてるんじゃねぇ」
「ひっ…レ、レオナさん…!!」
それは百獣の王の反論など許さないという言葉
その声に辺りは一瞬にして鎮まる
それを確認してレオナは満足そうに鼻息を荒く鳴らした後に横たわるレムを優しく抱えた
所詮、お姫様抱っこという奴だ
その様子に辺りからは嫉妬の視線で溢れたが流石は獅子
その視線全てを嘲笑うかのようにスタスタと歩く
IFルート 風邪気味メイドさん その2→←IFルート アズールくんのお世話です その5 end
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乃亜(プロフ) - 個人的に、ほむほむ推しなので、イデア寮長がほむほむ推しになってくれたら嬉しい (2021年3月28日 13時) (レス) id: b60b5d5449 (このIDを非表示/違反報告)
乃亜(プロフ) - 遅くなりましたが、まどマギ1話見ました〜!あれは、地獄ですよ…(経験者は語る) (2021年3月23日 8時) (レス) id: b60b5d5449 (このIDを非表示/違反報告)
未月 - とっても面白いです!更新頑張ってください! (2021年3月15日 19時) (レス) id: 2a27e87c15 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - 夜海さん» コメントありがとうございます。リクエスト承りました!順番にリクエストを消化していくので、もう少しだけお待ち下さい(*´ω`*) (2021年2月28日 19時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
夜海 - もしレムがヴィルの使い魔になったらを書いてください (2021年2月27日 19時) (レス) id: a3c70cbb44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんぶん | 作成日時:2020年10月14日 21時