アズール君とメイドさん 短編集 【リゼロ】×【ツイステ】

IFルート　声優さんは同じでしょ？　その２ ページ23

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一方その頃、モストロ・ラウンジ内にて





「じゃあ、このＡセットにドリンク付きで」





「承りました。少々お待ち下さい」





今日もラウンジの看板娘として働くレムに彼女のファン達が目の保養として入り浸っていた





「やっぱり、可愛いよなぁ。レムさん」





ある生徒が惚れ惚れとした表情でレムの後ろ姿を見つめる





「本当それな！容姿もいいけれど、１番はあの声だよなぁ〜。チョー癒やされる…」





生徒達が口々にレムについての討論をしているのをアズールはほくそ笑みながら見ていた





「ふふ…今日の売上げも上々ですね。レムがシフトに入るだけでこうも客が飛び付くとは…」





ニコニコと満足のいく売上げに嬉しそうな顔をするアズールの背後にゆっくりと忍び寄る影があった





「アズールぅ〜！俺もうあがっていい？飽きたぁ」





フロイドはアズールに体重をかけてブーブーと怠そうに喚いていた





「フロイド…貴方ねぇ」





アズールが口元をピクピクと上げながら苛立った視線でフロイドを見つめようと、首を曲げた時だった
　




「おやおや、支配人がそんな顔をしているとお客様が逃げてしまいますよ。レムさんの働きが水の泡です」






「…貴方は一言余計です、ジェイド」






ひょっこりと顔を覗かせたジェイドにアズールは「いいから、助けろ」といった視線を向ける






その視線にジェイドは更ににこやかに笑い






嫌です、面白くないので






と目線で語る







その様子に他の従業員がアワアワするも、アズールは溜息をついてフロイドを剥がす





「で？なんで、そんなにあがりたいのですか？」





「だからぁ〜言ってんじゃん。飽きたぁって」





フロイドの飽き性に悩まされていたアズールは溜息をつくと、厨房と店内の様子を見て、彼はフロイドに言う





「今は稼ぎ時です。もう少し頑張りなさい」





「えぇ……。やる気出ねぇんだけど」





フロイドの更に不機嫌そうな声に、アズールは彼の片割れに視線を移す





「ジェイド」





「…フロイド、アズール。実はとても興味深い話を耳にしまして」





「突然の話の転換やめません？」





アズールのツッコミを華麗にスルーするジェイドにフロイドがキラキラとした目で迫る





「なになに？何か、あったの？」





「………ええ、なんでも監督生さんとイデアさんがまた、新たに異世界のアニメをお作りになったとか」

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