IFルート 監督生君は何も知らない その2(アンケート第2位の監督生です) ページ21
ユウはこの男子校では有り得ない清らかな声にその声の主を探すかのように辺りを見回そうとした
「だ…誰だテメェ…」
先程まで騒いでいた獣人の生徒が人だかりの先のある一方に視線を送っていた
そこにはとても動きやすそうなメイド服を着た、見た目が自身と同じ位の年齢に見える、短い青髪を持つ少女が静かに立っていた
彼女はそこから、ユウの見える位置まで移動して、生徒達の質問に答えるように口を開いた
「レムはレムです。アズール・アーシェングロッド君のメイドです」
その鈴を鳴らすかのような声は静まり返った店内に響き渡った
「はぁぁ?俺が聞いてんのは何でここに女がいるかって事なんだよ!」
獣人の男は今にも掴みかかる勢いで彼女に手を伸ばす
ユウはあんなに可愛い女のコに手を出すとかどんな神経してんだ
と、心の中でその獣人をひたすら罵倒するも、声には出せず、少女の肩が掴まれそうになるのを見えた
まずい、彼女が怪我をする…!
ユウは焦って、男を止める為に声を挙げようとする
その時だった
「…ちゃんと忠告はしましたからね」
突然、彼女の瞳に光が入らなくなったかと思いきや
拳を握りしめ、恐ろしい瞬発力で男の腹に一発入れた
「がはっ……?!?!」
正に、一瞬とはこの事
その拳の衝撃を直に食らった男は苦しそうなうめき声を挙げる
そして、ドシンっ…!とでも言うような効果音を残して、男は前から倒れた
それをあたかも当然と言うように彼女は男を避けて、シレッとした表情を見せる
そして、手をパンパンと払った後に、こちらに向き直る
彼女はペコリとこちらに向かってお辞儀をして微笑んだ
「店内での器物破損、及び乱闘、店員への暴行をされた方にはこの様に対応させて頂きますのでお気をつけ下さい」
それを見て、更に加勢しようとしていた生徒達はピタリと動きが止まった
当たり前だろう
冗談じゃない
目の前にいる、先程まで天使のように可愛いと思っていたメイドさんが一瞬にして、悪魔の様に恐ろしく感じた
ユウは冷や汗をかきながらもことの成り行きを見守った
俺、関係無いし!
ぷるぷると子鹿の様に震えるユウの隣にいるジャックは先程からずっと無言だ
おかしいと思ってリクが彼の方を向くと
「すげぇ……あの女の人」
目が輝いていた
IF ルート 声優さんは同じでしょ?(乃亜さんリクエスト)→←IFルート 監督生君は何も知らない(アンケート第2位の監督生です)
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乃亜(プロフ) - 個人的に、ほむほむ推しなので、イデア寮長がほむほむ推しになってくれたら嬉しい (2021年3月28日 13時) (レス) id: b60b5d5449 (このIDを非表示/違反報告)
乃亜(プロフ) - 遅くなりましたが、まどマギ1話見ました〜!あれは、地獄ですよ…(経験者は語る) (2021年3月23日 8時) (レス) id: b60b5d5449 (このIDを非表示/違反報告)
未月 - とっても面白いです!更新頑張ってください! (2021年3月15日 19時) (レス) id: 2a27e87c15 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - 夜海さん» コメントありがとうございます。リクエスト承りました!順番にリクエストを消化していくので、もう少しだけお待ち下さい(*´ω`*) (2021年2月28日 19時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
夜海 - もしレムがヴィルの使い魔になったらを書いてください (2021年2月27日 19時) (レス) id: a3c70cbb44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんぶん | 作成日時:2020年10月14日 21時