恐れていた事 ページ21
それは突然の出来事だった。
会議の次の日の朝餉の時間にそれは起こった。
ゆっくりと食べていると、今日は遅れた秀吉さんが息を切らしながら襖を開けた。
当然そちらに皆さん目が行く。
私も同じだった。息を整えながら秀吉さんは話しだした。
「大変です、お館様!!」
「…それは、見れば分かる。何事だ?」
焦らず冷静に受け答えした信長様は秀吉さんの言葉を促した。
「…部下からの連絡によると朝倉の兵、およそ4万が此方に進軍してきているとの事です!」
「「「…っ?!?!」」」
その言葉を聞いた途端に室内に緊張が走った。
…朝倉といえば確か此方に初めて来たときに耳にした、大名の名前。
何で急に、宣戦布告も無しに攻めしくるのだろうか?
私が悶々としていると、秀吉さんが更に続けた。
「それだけではありません!各国の大名達も兵を出しており、その数およそ8万です!!」
「「「…っ!?!?」」」
平和な世界に亀裂を入れられたような今の言葉に固まっていると、光秀さんが話しだした。
「なるほど、恐れていた事が現実となったか。…御館様、如何なさいますか?」
「…ほう、どうやらその秋雨と言う男は相当俺を殺したいらしいな。」
鋭い目をしながらニヤリと笑う信長様に不気味さを感じつつも、信長様の意見を待つ。
「…猿、急ぎ、兵の準備をしろ。最低でも15万の兵だ。それから、政宗、三成、食料や物資の関係は貴様らに任せる。光秀、猿とともに兵の準備に加われ。そこで貴様の情報も合わせて使い、指揮をせよ。家康、しのぶ、薬の準備を多めにしておけ。…皆、万全の支度をしておけ。…この俺に喧嘩を売ってきた朝倉、大名共を潰しに行く。」
「「「「「御意!」」」」」
「はい。」
そういう訳で、私は今家康さんと傷薬の調合を一緒にしている。
因みに、場所は安土城の家康さんの部屋である。
あの緊急の命令からどうなったかというと、私達は信長様の命令どおり薬を沢山作っている。
特に止血剤は多めだ。
あと、冬さんと炭明君はどうなったかというと冬さんは私達が監視するという事だが薬の調合はできないため、外で待機してもらっている。
炭明君は料理がとても上手ということで、政宗さんのお手伝いに行った。
「…あんた、最近ずっと働き詰めだけれど、ちゃんとに休んでる?」
薬を煎じている家康さんがその手を止めず、此方を向かずに聞いてきた。
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こんぶん(プロフ) - りこさん» コメントありがとうございます!返信が遅れてしまってすみません!今は少し忙しいですが、できるだけ更新していきたいと思うので、今後もこの作品を宜しくお願いします! (2021年2月18日 20時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - Okamotonori0831さん» コメントありがとうございます!返信が遅れてしまってすみません!なるべく、更新出来たらなと思っているので今後もこの作品を宜しくお願いしますね! (2021年2月18日 20時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 忙しいかもしれないけど頑張ってください! (2020年10月18日 19時) (レス) id: a8cbe2003c (このIDを非表示/違反報告)
Okamotonori0831(プロフ) - 良ければ、また更新して欲しいです!!とても面白いく、他にない感じで、私はイケメン戦国と鬼滅の刃どちらも大好きなので!!これからも頑張ってください(●´ω`●) (2020年10月18日 17時) (レス) id: c16ce53743 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶん(プロフ) - りこさん、コメントありがとうございます!最近忙しくて更新が遅くなるかもしれませんが頑張っていきます! (2020年9月10日 18時) (レス) id: d578b282eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんぶん | 作成日時:2020年8月23日 20時