弱み握られてるのは寧ろ俺 ページ25
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ある日のメインストリートにて
うん、エース、デュース
お前らが何を言いたいのか良くわかるよ
だが、何も言うなよ？
言った瞬間にお前らとは徹底抗戦の構えだからな
語尾にニッコリと音が付きそうなくらいに清々しい笑みを浮かべるリクの姿ではなく、その背後を何も言わずに凝視し続ける二人の様子の何と滑稽な事か
最早、完全に二人の時間は止まっていた
そんな二人に、ある者がペコリとお辞儀をして輝く笑顔を見せつけた
「改まして、今日からリク君の学園内でのお世話を賜りした、レムです。これからも、宜しくお願いしますね。えっと……エース君、デュース君」
そのメイドはにこやかに未だ硬直する男共に告げた
そんな中、動き始めるスペードを頬にペイントした男
「は、はい！お願いシャス！！！」
「ヤンキーかな？？」
まるで、ヤクザの上下関係の様に綺麗に腰を折って挨拶するデュースにリクは突っ込みを入れずにはいられない
「…あの〜もしかして、こいつに弱みとか握られてます？」
「おい、それどういう意味だエース」
彼女の様子を伺う様にエースがリクを指差して告げるが、その言葉にリクはヒクヒクと口元を歪ませる
「コイツの飯はすげぇうめーんだゾ！」
「弱み握ってんのそっちじゃん」
「それ以上、何も言うな」
何処か哀れなものを見つめるエースの視線にリクは何故だかとても悲しくなった
ええ、されましたとも今朝、胃袋を此方の相棒が掴まれまして
リクが思い出すのは、今朝の事
彼は起きて一階に降りてきた所、オンボロ寮には似つかわしくない素敵な朝食が準備されているのを知って、目をかっぴらいた
そのリクを見て、皿に盛り付けていたレムが
『あ…おはようございます、リク君、グリム君！暫しお待ちを。只今、朝食の準備をしておりますので』と微笑んでくれたのに固まったし、相棒はぼんやりしていた目を覚醒させて、朝食に飛び付いた
その様子を彼女が見て、困った様に『あら、グリム君は食いしん坊ですね。そんなに慌てなくとも料理は逃げませんよ。…リク君、ご心配なさらないで下さい。この食材の経費は全てレムの給料から出ていますから』と朗らかに言う
う〜ん、尊みが凄い！でも何か違う！！
リクはその瞬間に
これ、周りの人に変な誤解とかされそうじゃね？
と、悟りを開いた
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Sena(プロフ) - きゃぁぁぁ！更新ありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！更新頑張ってください！ (2022年6月18日 12時) (
レス) id: 61121e16fc (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - 成り代わり＋クロスオーバーものですか！？すっごく好きです！！現在は更新なされていないようですが、もうなさらないのでしょうか？更新が再開されること、願っています！！ (2021年11月23日 16時) (レス) @page30 id: 61121e16fc (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - レムちんが出てきてもう感激しております！レポートにテストに忙しいと思いますが気をつけてください！（体調など） (2021年2月3日 0時) (レス) id: baa494e620 (このIDを非表示/違反報告)
huran875(プロフ) - ここまでイッキ読みさせてもらいましたが、レムちゃんのポジションも素敵で、ツイステとリゼロのストーリーの同時進行を書くもの上手すぎて、面白さに震えてます……更新楽しみにしてます、無理せず頑張ってください！ (2021年1月7日 22時) (レス) id: eabf6e44ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こんぶん | 作成日時：2021年1月2日 19時
