その声が聞こえたなら大丈夫 ページ14
「そんな…俺はお茶会を邪魔してしまった立場ですし……。寧ろ、謝るのは俺の方では？」
リクは首を傾げて困った顔をすると、リドルがまさか…と笑った
「…そんな事はないさ。君は僕達の命を救ってくれた恩人だ。寧ろ、あのままお茶会を続けていた方が大惨事になっていたよ。……僕は本当に君に感謝しているんだ。
あのまま、規律に縛られてお茶会を強行しそうになった僕を君が止めてくれたお陰でこうして、問題無く学園に通えているのだから。……寮生達も、君の行動を高く評価しているようだ。だから、今後もうちの寮に遊びに来るといい。勿論、次のなんでもない日の茶会にもね？」
表情が以前より柔らかくなったリドルを見て、リクは口元を緩めた
あの戦いが終わった後に思いっきり泣いたリドルにあの時はリクも驚いた
そうして、リクはあの後の事を思い出す
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「…う……ゔ……ト…レイ…か？」
「…っ！リドル！起きたのか？！…大丈夫か？！」
ぼんやりと薄っすら目を開けるリドルにトレイは矢継ぎ早に話し掛ける
「うん……なんとか…。それより、僕は…一体…？」
頭を抑え、トレイに支えられながらも何とか起き上がろうとするリドルにエースが告げる
「…ええ…覚えてないのかよ。寮長が全員の首をはねてやる〜って言ってた事！」
「僕…が？」
「そう！大体、自分の思い通りにならないからって周りに当たり散らすなよなぁ」
エースは腕を組んでウンウンと唸る
「それ、エースが言うのか？」
「俺様もそう思うんだゾ」
皆の呆れた様な視線に耐えきれなくなったエースが逆ギレである
面倒臭い事この上無かった
その後、リドルは次第に泣き始め
「僕は…ずっと真っ赤なイチゴのタルトが食べてみたかった。薔薇は白だっていいし、フラミンゴもピンクでいい。お茶に入れるのは角砂糖より蜂蜜が好きだし、レモンティーよりミルクティーが好きだ。みんなと食後のおしゃべりだってしたい。
本当はもっと、トレイとチェーニャと遊びたかった…！！うわぁぁぁぁぁん！！」
「リドル…」
そんな様子のリドルにリクは近づき
笑った
「…先輩はきっと他の人と比べて、心の声が小さい人なんですね。だから、助けを呼ぶのがこんなにも遅くなってしまったんだと思うんです。でもその声が聞けたなら、もう大丈夫です。だって、人間は心が原動力ですから」
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Sena(プロフ) - きゃぁぁぁ！更新ありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！更新頑張ってください！ (2022年6月18日 12時) (
レス) id: 61121e16fc (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - 成り代わり＋クロスオーバーものですか！？すっごく好きです！！現在は更新なされていないようですが、もうなさらないのでしょうか？更新が再開されること、願っています！！ (2021年11月23日 16時) (レス) @page30 id: 61121e16fc (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - レムちんが出てきてもう感激しております！レポートにテストに忙しいと思いますが気をつけてください！（体調など） (2021年2月3日 0時) (レス) id: baa494e620 (このIDを非表示/違反報告)
huran875(プロフ) - ここまでイッキ読みさせてもらいましたが、レムちゃんのポジションも素敵で、ツイステとリゼロのストーリーの同時進行を書くもの上手すぎて、面白さに震えてます……更新楽しみにしてます、無理せず頑張ってください！ (2021年1月7日 22時) (レス) id: eabf6e44ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こんぶん | 作成日時：2021年1月2日 19時
