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「今日はすっごく楽しかったです……!あの、もしよかったら……よかったらでいいんですけど、今日みたいにまた、勉強会しませんか……?
私、勉強がこんなに楽しかったの久しぶりで……黄木くんがよかったらもう1回一緒に……!」
今の私の目には教室の床とちらりと少しだけ見える黄木くんの中靴しか映っていない。
どんな返事が返ってくるのか不安で不安で仕方がない。
断られるかな、いいよって言ってくれるかな。
私の手のひらは今、手汗でびっしょりだ。
「……僕も、今日は楽しかったです。いつもわからなくて悩みっぱなしだったんですけど、瀬川さんのおかげで少しわかるようになりました。
瀬川さんが嫌じゃなかったら、僕からお願いしようと思ってましたけど先越されちゃいましたね。
こちらこそ、僕とでよかったらまた一緒に勉強しましょう!」
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「……黄木くんと、もう1回勉強会……」
家に帰ってから頭の中は勉強会のことでいっぱいだった。
黄木くんからもらった返事はいまだに信じられなくて、聞き間違いじゃないかと何度もあの一瞬を思い出していた。
「次は何勉強しようかな……また漢字?……黄木くんと連絡先交換とかしておけばよかったな……」
そう言って黄木くんとメッセージのやり取りをする自分を想像しては、頬の筋肉が緩んでしまうのであった。
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きキ(プロフ) - パスタさん» ありがとうございます〜!!自分のペースで頑張らせていただきます…! (2021年4月26日 8時) (レス) id: 937d8618c2 (このIDを非表示/違反報告)
パスタ - 更新頑張ってください (2021年4月26日 7時) (レス) id: ea8636738a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:といぷ~ | 作成日時:2021年4月25日 9時